過去ログ - 小関麗奈「今日はレイナサマの勝ちね」南条光「ま、まだだ!」
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:43:19.20 ID:4fMEElnd0
「下見? そこまでしたのか!?」
「当然よッ。イマドキの悪は頭を使うの。正義の味方みたいにタイマンやってちゃ勝てないのよ、悪の世界は」
以下略
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:45:05.78 ID:4fMEElnd0
レッスン着を鞄にしまいこむ光の胸中に、悔しさだけでなく、じりじりとかわいた感覚がこみ上げてきた。
(まさか、レイナがそこまで準備をしていたなんて……)
以下略
14
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:45:47.26 ID:4fMEElnd0
周りの様子をしっかり窺いながらその路地
――先ほど麗奈との競争を決定的にした路地裏へと歩みを進める。
側面を一五メートルほどのビルたちに挟まれており、道幅は広いところで二メートルといったところだろうか。
以下略
15
:
◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:46:20.44 ID:4fMEElnd0
路地から出た光は、そこから駅までの最短直線を調べて歩く。
それは少し開けた住宅地にある公園を突っ切っている。
公園は四方を低い生垣で囲まれていた。
以下略
16
:
◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:46:47.51 ID:4fMEElnd0
あまりにもじっくりこちらを見ているものだから、光は軽く手を振ってみた。
芸能事務所に所属している光は、アイドルだ。
麗奈もそうである。
以下略
17
:
◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:47:13.22 ID:4fMEElnd0
しかし、当然の結果でもあった。
アイドルをやっていると言った。あれはウソだ。
厳密には、アイドル「候補生」なのである。
光も麗奈も。
以下略
18
:
◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:48:57.06 ID:4fMEElnd0
***
あれからちょうど一週間が経った晴天のある日。
以下略
19
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:49:27.35 ID:4fMEElnd0
堂々とした出で立ちではあったが、先週のこともあり、どこか頼りなげでもあった。
(いや! 大丈夫だ。ヒーローはこんなことじゃ挫けない)
以下略
20
:
◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:49:53.21 ID:4fMEElnd0
麗奈の爛々と輝く眼を見ると、不思議と光の胸のうちにもかすかな熱を帯びたドキドキが生まれた。
「レッスン場に着くのもアタシの方が早いぞ」
以下略
21
:
◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:50:22.35 ID:4fMEElnd0
最初の三歩を踏みしめる光。
次の四歩目でさらに加速する――しようとした瞬間。
「おわあっ」
以下略
22
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:51:45.50 ID:4fMEElnd0
急いで車止め側のロープに手を伸ばす。
相当頑丈そうなロープだ。
なぜか可愛らしく蝶結びされている。
一瞬でそれをほどくと、そのままリュックに詰めて光も駆け出す。
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