過去ログ - 小関麗奈「今日はレイナサマの勝ちね」南条光「ま、まだだ!」
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17: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:47:13.22 ID:4fMEElnd0

 しかし、当然の結果でもあった。
 アイドルをやっていると言った。あれはウソだ。
 厳密には、アイドル「候補生」なのである。
 光も麗奈も。
以下略



18: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:48:57.06 ID:4fMEElnd0

 ***

 あれからちょうど一週間が経った晴天のある日。

以下略



19: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:49:27.35 ID:4fMEElnd0

 堂々とした出で立ちではあったが、先週のこともあり、どこか頼りなげでもあった。

(いや! 大丈夫だ。ヒーローはこんなことじゃ挫けない)

以下略



20: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:49:53.21 ID:4fMEElnd0

 麗奈の爛々と輝く眼を見ると、不思議と光の胸のうちにもかすかな熱を帯びたドキドキが生まれた。

「レッスン場に着くのもアタシの方が早いぞ」

以下略



21: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:50:22.35 ID:4fMEElnd0

 最初の三歩を踏みしめる光。
 次の四歩目でさらに加速する――しようとした瞬間。

「おわあっ」
以下略



22: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:51:45.50 ID:4fMEElnd0

 急いで車止め側のロープに手を伸ばす。
 相当頑丈そうなロープだ。
 なぜか可愛らしく蝶結びされている。
 一瞬でそれをほどくと、そのままリュックに詰めて光も駆け出す。
以下略



23: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:53:36.03 ID:4fMEElnd0

 麗奈の後を追う光。
 最初に開いた差は思いのほか大きい。
 だが、少しずつ着実にその差を詰めていく。

以下略



24: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:54:53.04 ID:4fMEElnd0

 光はスピードを上げ、一気に麗奈との距離を詰める。

「げっ! アンタ、もうここまで!?」

以下略



25: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:55:43.65 ID:4fMEElnd0

 右足に長い紐が絡まっている。
 その紐の両端には、やわらかいビニールボールが括りつけられていた。
 麗奈は、これをブーメランの要領で投擲し、光の動きを止めたのだ。

以下略



26: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:57:18.41 ID:4fMEElnd0

 麗奈お手製のブーメランを右手に握りしめたまま、光は全力に近い加速をかける。
 レースはまだ中盤の序の口だ。

「はっ……はっ……はっ……!」
以下略



27: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:57:57.96 ID:4fMEElnd0

 やがて二人はビル街の合間に佇む住宅地に出た。
 最短直線上の公園が見える。
 麗奈が先に公園に入っていく。

以下略



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