過去ログ - 小関麗奈「今日はレイナサマの勝ちね」南条光「ま、まだだ!」
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22: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:51:45.50 ID:4fMEElnd0

 急いで車止め側のロープに手を伸ばす。
 相当頑丈そうなロープだ。
 なぜか可愛らしく蝶結びされている。
 一瞬でそれをほどくと、そのままリュックに詰めて光も駆け出す。
以下略



23: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:53:36.03 ID:4fMEElnd0

 麗奈の後を追う光。
 最初に開いた差は思いのほか大きい。
 だが、少しずつ着実にその差を詰めていく。

以下略



24: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:54:53.04 ID:4fMEElnd0

 光はスピードを上げ、一気に麗奈との距離を詰める。

「げっ! アンタ、もうここまで!?」

以下略



25: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:55:43.65 ID:4fMEElnd0

 右足に長い紐が絡まっている。
 その紐の両端には、やわらかいビニールボールが括りつけられていた。
 麗奈は、これをブーメランの要領で投擲し、光の動きを止めたのだ。

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26: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:57:18.41 ID:4fMEElnd0

 麗奈お手製のブーメランを右手に握りしめたまま、光は全力に近い加速をかける。
 レースはまだ中盤の序の口だ。

「はっ……はっ……はっ……!」
以下略



27: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:57:57.96 ID:4fMEElnd0

 やがて二人はビル街の合間に佇む住宅地に出た。
 最短直線上の公園が見える。
 麗奈が先に公園に入っていく。

以下略



28: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:58:35.10 ID:4fMEElnd0

「うおおぉぉぉーーーっ!」

 不意に響く勇ましい叫び。
 突然、光の目の前にいくつかの小さな影が飛び出してきた。
以下略



29: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:59:05.84 ID:4fMEElnd0

「レイナの仲間か!? ヒキョウだぞ、レイナァー!」

「フンッ、どうとでも言いなさい! どんな手を使ってでもアタシが勝つの! そもそも、このアタシのファンが応援してくれてるだけよ」

以下略



30: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 20:59:52.53 ID:4fMEElnd0

 気がついたら光は三人に囲まれていた。
 光の背後にレッスン場に向かう出口、正面にはノッポ、右後方にちんちくりん、左後方がポッチャリである。

「このままじゃ……くっ、仕方ない!」
以下略



31: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:00:30.50 ID:4fMEElnd0

「ゴメンよ、キミたち!」

 光も声を張り上げ、正面のノッポに向かって駆け出す。
 突進してくるような光に慌てた彼は「ひえぇ〜」と網を高く振り上げる。
以下略



32: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:01:25.09 ID:4fMEElnd0

 ちんちくりんが「なあにやってんだぁ〜!」と、ノッポに並ぶ。
 光は右手に握りしめていた“それ”を持ち直す。

「おっしゃあああー!」
以下略



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