過去ログ - 小関麗奈「今日はレイナサマの勝ちね」南条光「ま、まだだ!」
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57: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:20:13.74 ID:4fMEElnd0

 麗奈は苦々しい面持ちでこちらを見つめていた。
 光には、その表情がひどく痛ましく、寂しげに見えた。

 一方で、麗奈が捉えた光の瞳は先ほどと変わらぬ美しい翡翠であった。
以下略



58: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:21:46.83 ID:4fMEElnd0

 ノッポはすぐに上がれたが、ポッチャリとちんちくりんは中々登れない。
 光がちんちくりんを必死に押し上げる。
 ポッチャリもどうにか自力で登った。
 あとは光だけだ。
以下略



59: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:22:16.95 ID:4fMEElnd0

 猫たちが次々と麗奈に跳びかかる。
 地面から突撃してくる猫を飛び越し、目線の高さから振り下ろされる爪をかろうじて横に躱す。
 その勢いで体勢が崩れかかった麗奈を狙い、配管や庇から猫が飛ぶ。
 最初の一匹はどうにか避ける。
以下略



60: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:22:44.67 ID:4fMEElnd0

 光も急いで資材置き場に登ろうとする。
 迫るブルの太い腕が光の足を捕らえようとする。
 しかし、その足はすんでのところで上がり、ブルの爪は空を切った。

以下略



61: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:23:12.22 ID:4fMEElnd0

「ね、姉ちゃん、これ……こんなときだけど」

 ポッチャリがびくびくしながら、あるものを差し出す。

以下略



62: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:23:53.19 ID:4fMEElnd0

「――――で、できるかなぁ」

 光の話が一通り終わったところで、三人は不安を浮かべる。

以下略



63: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:24:19.10 ID:4fMEElnd0

 光は塀にぴったりと背中をつけたまましゃがみこんだ。
 そして、その肩にノッポが乗る。
 しっかりと足の裏を光の肩に乗せ、ノッポはバランスをとる。

以下略



64: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:25:19.73 ID:4fMEElnd0

 ノッポは塀の上へと懸命に手を伸ばす。
 光は塀についた後ろ手を支えにして、背中にめいっぱいの力をこめる。

 その様子を、ブルが下でうろつきながら眺めている。
以下略



65: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:26:33.45 ID:4fMEElnd0

 ポッチャリがロープを手に取り、登ろうとする。
 が、なかなか登れない。
 すかさず、光がその尻を押してやろうとする。
「ぐぎぎぎ……」声が漏れる。
以下略



66: ◆97Mk9WqE8w[sage saga]
2017/02/26(日) 21:27:03.60 ID:4fMEElnd0

「さぁ、今度はキミが行くんだ!」

 ちんちくりんがロープを掴む。
 その時、光はそのロープがだいぶ摩耗していることに気づく。
以下略



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