過去ログ - 小関麗奈「今日はレイナサマの勝ちね」南条光「ま、まだだ!」
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:38:17.30 ID:4fMEElnd0
ロビーに置かれている机で肩肘をついている麗奈。
彼女は光を見ながら「イヒヒ」とイタズラに笑う。
一方の光は「ぐぎぎ」と固く拳を握った。
以下略
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:39:09.05 ID:4fMEElnd0
事の発端は些細な悪ふざけだった。
一月末だったか、駅からレッスン場まで向かう道中。
麗奈が、自分の前を歩く光を見つけたときだった。
以下略
8
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:39:35.90 ID:4fMEElnd0
光と麗奈は芸能事務所であるグラススリッパープロダクションの同じ部署(事務所内ではパッション部門と呼ばれている)に所属している。
二人が知り合ったのは、つい最近
――二ヶ月前のことだ。
以下略
9
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:40:09.69 ID:4fMEElnd0
そんな、にっくき自称正義の味方が目の前で呑気にテクテクしているものだから、麗奈の小悪党心に火がついた。
麗奈は勢いよく光を抜き去り、「あっ、レイ――」と言いかける光を振り返って一瞥した。
そして、「アッカンべべべー!」と小馬鹿な調子で小馬鹿にしたかと思うと、「お先に!」と逃げ去ろうとしたのである。
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10
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:42:07.64 ID:4fMEElnd0
第一戦の結果だけ言えば、単純な走力の差で光に軍配が上がった。
言ってしまえば返り討ちにされた形である麗奈の気分は良いはずもない。
リベンジの機会をうかがうは必定。
以下略
11
:
◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:42:34.44 ID:4fMEElnd0
二戦目に惨敗を喫した光はその後のレッスンでも、青木に
「どうした? いつにも増して動きが固いぞ」
と言われる始末。
光にしてみれば、目が合うたびドヤ顔をキメる麗奈を気にするなと言う方に無理がある。
以下略
12
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:43:19.20 ID:4fMEElnd0
「下見? そこまでしたのか!?」
「当然よッ。イマドキの悪は頭を使うの。正義の味方みたいにタイマンやってちゃ勝てないのよ、悪の世界は」
以下略
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:45:05.78 ID:4fMEElnd0
レッスン着を鞄にしまいこむ光の胸中に、悔しさだけでなく、じりじりとかわいた感覚がこみ上げてきた。
(まさか、レイナがそこまで準備をしていたなんて……)
以下略
14
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:45:47.26 ID:4fMEElnd0
周りの様子をしっかり窺いながらその路地
――先ほど麗奈との競争を決定的にした路地裏へと歩みを進める。
側面を一五メートルほどのビルたちに挟まれており、道幅は広いところで二メートルといったところだろうか。
以下略
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◆97Mk9WqE8w
[sage saga]
2017/02/26(日) 20:46:20.44 ID:4fMEElnd0
路地から出た光は、そこから駅までの最短直線を調べて歩く。
それは少し開けた住宅地にある公園を突っ切っている。
公園は四方を低い生垣で囲まれていた。
以下略
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