過去ログ - ハルヒ「キョンが女の子だったら良かったのに……」キョン「……は?」
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名無しNIPPER
[sage]
2017/02/27(月) 02:10:11.08 ID:HHOZvDS20
くそっ。
どこのバカがトイレットペーパーを無駄遣いしやがったんだ?
そんな風に憤ってみたが、実はそのバカは自分自身であり、今朝慣れない排泄の際に、これでもかと紙を消費したことが原因だった。
もっとも、極度の混乱状態の私がそのことに気づいたのは、ずっと後になってからである。
とにかく、絶望の淵に沈んでいても状況の好転は望めまいと考えた私は、下着を下ろしたまま隣の個室へ赴き、紙を拝借することを決めた。
女子としてあるまじき行為ではあるが、この際仕方ない。
幸いなことにこのトイレを利用するのは我々SOS団くらいなので、人が入ってくることはまずない筈。
意を決して個室から出ようとした、その時。
ガチャリとドアが開き、誰かが女子トイレに入ってきた。
私は中腰の姿勢のまま、慌てて息を潜めた。
トイレに入って来た何者かに助けを求めるよりも先に、今のこの状況を恥じたのである。
乙女の恥じらいとして、理解して貰いたい。
????「……」
ツカツカツカ……
足音がこちらに向かって来て、そして私の入った個室の前で侵入者は足を止めた。
なにか得体の知れない恐怖を感じ、身じろぎ一つ出来ず、息を押し殺して様子を伺っていると……
????「くんくん……くんくん……フハッ!」
なんだこいつ!?
匂いを嗅いだと思ったら笑い出しやがった!!
排泄物を流さずに放置していたことが悔やまれる。
慌てて流そうと思っても後の祭りだ。
私が大をしたことは既に向こうに伝わってしまったのだ。
????「……紙が、ないのですか?」
羞恥と怒りがごちゃ混ぜになり、もういっそのこと怒鳴り散らしてやろうかと思ったその矢先、突然扉の前から訪ねられた。
って、この声はまさか。
キョン子「古泉……か?何してんだ、お前」
古泉「あなたが随分遅いもので、様子を見に来ました。それで、紙はいりませんか?」
喋り口調はこちらを慮っているが、私の耳は誤魔化されないぞ。
愉悦が含まれてやがる。
本来ならばこんな変態に助けを求めるなど業腹以外の何物でもないが……仕方あるまい。
キョン子「古泉……紙をくれ」
こうして私は、大変不本意ながらも、変態古泉に救われたのだった。
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