過去ログ - 【特撮?】偽男「悪の組織から逃げ出したぜ。」【安価】
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950:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:19:32.02 ID:cyBAC0ql0
願い…ッ!!」

涙ながらに訴えてくる鷹城雪美(女子九番)を前に、上野原咲良(女子二番)はどうするべきなのかわからなくなった。

まず、雪美とはそこまで親しい間柄ではない。
以下略



951:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:20:01.08 ID:cyBAC0ql0

2012年5月31日(1日目)、02:44p.m.――


「助けて…お願い…ッ!!」
以下略



952:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:21:08.78 ID:cyBAC0ql0
うえのはら・さくら)

身長 168cm
体重 52kg
誕生日 3月30日
以下略



953:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:22:36.25 ID:cyBAC0ql0
その復讐、翻訳アプリにて。

妹を失った、愛華。
親友を失った、雛瀬。
そんな彼女らの元に、
以下略



954:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:23:11.82 ID:cyBAC0ql0

「店長。そちらの方、万引きなどしてないのでは?」
「はぁ? お前が見たと言ったんだろ藍山《あおやま》!」
「私はただ、店長が見付けたからと、そちらの方を連れて来ただけなのだけれど」

以下略



955:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:23:50.93 ID:cyBAC0ql0

 人がすれ違うのがやっとで、事務所と言いつつ店長用のデスクと、新刊も返本も大量に折り重なるだけの空間では、彼らの大声が周りに漏れることを防げないだろう。


「噂に聞けば」
以下略



956:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:24:30.66 ID:cyBAC0ql0

「その様子を見るに、やはり噂は本当ということですか。恐らくそのPCの中に、色々な動画が入っていそうですね、隠しフォルダの中に。事実無根だと言うのでしたら、それを見せていただけます?」
「か、隠し……!? や、やめろ、プライバシーの心外だ!」

 店長の前には愛華、後ろには女子高生。最初は威勢よく万引き犯を連れ込んだはずの彼は、右往左往さえも出来ない程焦りの顔を浮かべていた。それでも、わずかにあった隙間を転がるように通過すると、PCを持ったまま逃げようとする。
以下略



957:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:25:34.83 ID:cyBAC0ql0

 店長は言った。万引き犯を見付けたのは愛華であると。

 愛華は否定していたが、これは事実である。愛華は、万引き犯に聞かれないためという名目で、スマホに文字を打って店長に知らせていた。

以下略



958:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:26:09.06 ID:cyBAC0ql0

 藍山愛華には、明乃《あけの》という、3つ違いで高校1年の妹がいた。彼女らの両親は、愛華が中学生の時に事故で他界しており、たった2人だけの家族で。

 だがそのかけがえのない、唯一の家族も、1ヶ月前に亡き者に。原因は、高校で起きた事故……屋上からの転落である。

以下略



959:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:26:51.64 ID:cyBAC0ql0

 妹は、引っ込み思案な性格だ。
 両親が亡くなってからというもの、愛華がずっとそれを守って生きてきた。明乃は愛華が卒業した高校に入学し、色々と愛華から聞いていたし、困ったことがあれば何でも相談してきていたはず。

 そんな妹が、進入禁止である屋上に、何の用もなく行くだろうか? 屋上への鍵は職員室に保管されており、それを取るには教師らの目を盗む必要があるのに。
以下略



960:名無しNIPPER
2017/04/18(火) 08:27:53.96 ID:cyBAC0ql0

 恐らく店長という地位を奪うことが出来ただろうが、それが彼にとって最も大事なものか分からない。だがこれは、自分は果たして復讐を果たせる力があるのかと、愛華にとってのテストで行ったもの。店長の大事なものなど興味はない。

「……とりあえず、上手く行きましたか……」

以下略



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