過去ログ - 【モバマス】美嘉「もう一つの物語」
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21: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 20:38:16.57 ID:QFvfrLAg0
俺が言葉を返せないでいると、莉嘉ちゃんはそのまま続ける。
「お姉ちゃんは何でも似合うし、何でもかっこよく出来ちゃうけど…
やっぱり急に変わるってのはお姉ちゃんでもしんどいのかなって、アタシやっと気づけて…」
「でもお姉ちゃんには、自慢のプロデューサーさんが居てくれるから、
ちゃんと二人で話して、だからこのポスターみたいに、ばーっちりキメちゃえるんだって思ったの☆」
そういって、スマホの待ち受けにした美嘉のポスターを満面の笑顔で見せる。
泣き出しそうになった。
もしかしたら、泣いていたかもしれない。
この子はどこまでも大好きな姉のことを信じている。
そして、そこには俺が居るとも信じてくれている。
そりゃそうだ、美嘉が…
きっと今まで、そうやって伝えてくれてきたから。
「だからアタシ、プロジェクトのみんなにアドバイスもらって、ちゃんと考えたんです」
「ちゃんと?」
「アタシはアタシ。お姉ちゃんはかっこいいし、そうなりたいけど、
やっぱりお姉ちゃんと同じにはなれないし、お姉ちゃんもそんなの嫌だろうなあって」
「アタシはアタシ…」
「そう!どんな服着たってアタシはアタシなんだし、
ちゃんと出来ること全部やろうって!そう決めたの!」
またも、言葉が出ず、絶句してしまう…すごい子だな、莉嘉ちゃん。
「それ…美嘉には?」
「うん…言えてないの。でもこういうのはメールはダメかなあって。
番組を見てもらって、ちゃんとアタシが変わったところを見てほしいな!」
照れたように、てへへと笑う顔は年相応の幼さ。
でもその覚悟と決意は十分に伝わる。
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