過去ログ - 【モバマス】美嘉「もう一つの物語」
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30: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 22:30:51.58 ID:QFvfrLAg0
「少し冷静になりなさい」

そう言って奏は腰を上げ、レッスン室の出口へと向かった。

「周りを良く見ることよ。
一人で、抱え込むほどあなたは孤独ではないでしょう」

誰の…ために。
思い浮かぶのは…ファンと、事務所のみんなと…莉嘉…パパ…ママ…
そして…

「あなたが今までやってきたことは、もっと誇り高いものじゃないかしら」


そこまで来て、アタシは、
これが奏なりのエールだと気づかされた。


アタシを背に、ドアに手をかけながらポツリと奏が漏らす。

「城ヶ崎美嘉は、城ヶ崎美嘉であってくれないとね」
「え?」

「同じ事務所の仲間として、
大切な友人として…ライバルとして。それと」


「私だって同じ女子高生ってこと、忘れないでよ?女子高生のカリスマさん?」


そういって小さくウインクをすると、静かにレッスン室から去っていった。


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