過去ログ - 【モバマス】美嘉「もう一つの物語」
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38: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/05(日) 23:08:03.59 ID:QFvfrLAg0
「…私と美嘉ちゃんは、性格は大きく違うし、アイドルとしてのあり方も全然違うわよね」
「はい」

アタシに背を向けて、去っていこうとする楓さんが、
少しだけ振り返って静かに続ける。

「どうやって輝くのか、どんな色で輝くかも違う。
だけど、輝きたいという思いは同じだと思っているの」

「だからお互い、自分のやり方で、輝いていきましょう♪」
「はい!」
そう言うとすっと窓を指差して
「さっき、中庭で見かけたのだけど…お仲間が悩んでいるかもしれないわ、お姉さん」
「お仲間?」

「ええ。今度は、美嘉ちゃんがお話を聞いてあげる番。
でも、それが何かヒントになるかもしれないわね」

そう最後に残すと、今度は振り返ることもなく、
ぶつかった時と同じように、謎の言葉を呟きながら去っていった。

じんわりと、胸の奥が熱くなっていく。

さっきよりも、大きく、強く光が射した心で、
遠くなっていく華奢な、しかし大きな背中と、
小さくウインクをして、エールを送ってくれた大切なライバルに心の中でお礼を言う。

楓さん、奏、ありがとう。
今は全然、何も前に進んでいないかもしれないけど…

アタシ、きっと前を向くことが出来ると思う。


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