過去ログ - 【モバマス】美嘉「もう一つの物語」
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74: ◆4L0B/P2YzYpZ[saga]
2017/03/06(月) 23:33:53.30 ID:G39hXaPY0
…初めて常務が表情を変えた。いや、眉根が上った、それだけではあるが、
少なくとも反応したことは事実だった。

「城ヶ崎美嘉のことを最も理解して、彼女を輝かせることの出来るのは
自分が適任と考えています」

「…では、君はどうやって城ヶ崎美嘉を輝かせることが出来る?」

「はい」
俺は再び大きく息を吸い込む。

「常務のおっしゃった、可能性、これは私も同感です」

「そして同じくおっしゃる通り、彼女がいつまでも女子高生の憧れであり続けることは
出来ないと考えています。…彼女も、彼女たちも同様に年を重ねるから」

「しかし、それでも、彼女はこれまで等身大の城ヶ崎美嘉として女子高生たちの
憧れであり続けてきました」

「憧れのお姫様であっても、
美嘉ちゃん、美嘉ちゃんと親しみを込めて呼ぶ、『遠くない存在』としてそこに居ました。
いずれ魔法が解けることがあっても、そこに残るのは等身大の城ヶ崎美嘉であってほしい。
私は、それだけは譲れません」

「美嘉を支えてくれる、美嘉をここまで応援し続けてくれたファンのためにも
大人という新しいお城への階段は、一緒に、しっかりと歩ませてあげたい」

きっと、美嘉自身も今の、新しい可能性には少なくない感情を抱いているはず。
その時に、自分自身が決めた道で歩ませてあげたい。

…これまでのように。

「彼女がいかにして、どう努力して、どうファンと歩んで、カリスマと呼ばれる存在になったか。
申し訳ございませんが、常務のお考えは、そこが欠如しています」


「魔法は、いつか解けるかもしれません」


「しかし、城ヶ崎美嘉は彼女たちを、再び必ず導きます」


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