過去ログ - 【モバマスSS】続続々・あやかし事務所のアイドルさん
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:46:05.46 ID:tIyFmDss0
こうしてレッスンを重ね、なんとかダンスもトレーナーさんからOKが貰えるようになってきました。

今回のミニライブで披露するのはデビュー曲だけの予定でしたが、自主トレの成果でカップリング曲も踊れるようになったため、もしアンコールがあればカップリング曲も披露することになりました。

そしてジャケットの撮影も無事に終わり、CD発売まであと一週間となったある日、文香にとって初めてのラジオ収録が行われました。


12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:47:06.76 ID:tIyFmDss0
(BGM・Hotel Moonside)

「リスナーの皆、こんばんは。【Moonside Radio】へようこそ、パーソナリティの奏よ。今夜は素敵なゲストが二人も来てくれているわ。それじゃあ自己紹介、お願いしようかしら」

「みなさん、はじめまして。文香と申します。つい昨日アイドルとしてデビューさせて頂きました。何かと拙いとは思いますが、どうぞよろしくお願いします」
以下略



13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:47:52.09 ID:tIyFmDss0
「今日が初めてのゲストさんがいるということで、一つ目のコーナーは【本日のアイドルさん】よ。このコーナーも久しぶりね」

「アーニャちゃんの時以来かにゃ」

「そうね。ゲストにはうちの事務所以外からも来てくれているけれど、スケジュール調整がやりやすいからどうしても身内ゲストが多くなりがちなのよね…」
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:48:42.26 ID:tIyFmDss0
〆の挨拶を終えて、奏の合図でマイクの電源を落とした文香は、ふぅっと息をつきました。

「二人とも、お疲れ様」

「はい、お疲れ様でした。今日はゲストに呼んで頂くだけでなくデビュー曲の紹介までしてもらい、本当にありがとうございました」
以下略



15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:49:49.65 ID:tIyFmDss0
「さて、そんな文香に朗報です。もう少し休んだら二本目の収録に入るから、もう一本分頑張りましょうね?」

「……え?」

「あれ、文香チャン知らなかったにゃ?二本撮りって言って、複数のゲストが来た時とか二回分の収録を纏めてするんだけど…」
以下略



16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:50:29.51 ID:tIyFmDss0
そんなこんなで日々はあわただしく過ぎていき、デビューシングル発売の日を迎えました。

初日の滑り出しは上々で、CD発売の翌日に放送されたラジオの影響もあってか、ミニライブへの応募も順調に集まってきました。

会場の規模は100人程と聞いていたので、その半分も来てもらえたなら上等なのでは、と文香は考えていましたが、既に応募は規定人数を超えているとのことです。
以下略



17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:51:20.95 ID:tIyFmDss0
小さなライブハウスの控室にある鏡には見慣れない可憐な少女の姿が映っています。

それが華やかな衣装に袖を通し、メイクさんに彩ってもらった自分であることは文香にも分かっているのですが、どうしても現実感がありません。

着替える前に行ったリハーサルはうまくできたと思いますが、先ほどステージ裏からこっそりと覗いた時に見えた、沢山の人、人、人。
以下略



18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:52:23.40 ID:tIyFmDss0
「…香ちゃん、文香ちゃん!大丈夫?!」

「……あ……夕美さん……?」

「文香ちゃん! ああ、良かった、心配したよ!」
以下略



19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:53:10.25 ID:tIyFmDss0
「やっぱり夕美はんの特製はーぶてぃーは効果ばつぐんやなぁ」

「私たちもライブや生放送の前などにはお世話になっていますからね」

「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいなっ」
以下略



20:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:54:11.74 ID:tIyFmDss0
「初ライブなんですから、緊張してしまうのは当たり前です。ですが、自分が苦手な事でも進んで挑戦してきた文香さんなら、きっと大丈夫ですよ」

「わたくしも、そなたのすてーじが成功するよう祈らせていただくのでしてー」

「あれ、芳乃ちゃんのチカラってあたしたちには効果がないんじゃないっけ?」
以下略



21:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 00:55:39.45 ID:tIyFmDss0
「すまん、文香がそこまで不安になっていたことに気付けなかった。スタッフさん達と話して開演時間を少し遅らせることは出来るが、どうする?」

「……いえ、予定通りの時間で大丈夫です。みなさんから勇気をもらいましたから」

「…そうか。万が一今日のステージでへまをしたとしても、挽回するための舞台は用意してやるから、失敗を恐れず思いっきりやってこい」
以下略



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