1:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/08(水) 20:37:08.08 ID:PVrO7amsO
おやすみなさい。
そう言って、それから十数分。
簡単にシャワーを浴びて、トイレへ行き、そうやって十数分を過ごし経て。
そうして今。私はベッドの上、ごろんと横になっている。
上下の下着とワイシャツを――以前残業続きで連日事務所へ泊まり込んでいたプロデューサーさんへ『洗いますから』なんて言って、新品のワイシャツと交換で渡してもらったワイシャツを、それだけを身に纏って、ごろんと。
横になって――肌蹴たワイシャツをきゅっ、とつまんで抱き締めるようにしながら横たわって、そして、見る。
ベッドから少し離れた机の上、そこへ置かれたもの。置かれたそれの、まだ消えない光を。
おやすみなさい。そう言って別れながら、けれど、未だに通じたままのその証を。
見る。見て、そして笑む。
自然と溢れる笑み。ドキドキと高鳴る鼓動。熱く昂って、どうしようもなく濡れていく身体。
それを自覚して、自覚しながら、抑えることなく流される。
この熱へ、高鳴りや昂り、どうにもならない衝動へすべてを委ねて。したいまま、伝えたいまま、贈りたいままに呟きを。
「……好き」
「大好き。……大好きです」
「誰よりも……何よりも……他のどんなすべてよりも」
「プロデューサーさん」
「……愛しています」
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