過去ログ - 【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活四日目
1- 20
967:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:07:08.91 ID:k4D60RXh0

 私が自分に呆れて黙っているのを、別の意味で捉えたらしい未姫。手を、マイクを握っているような形にして口元に持っていって、実況者みたいに話し出す。

「仲迫香枝、通称ココノエ!
 大学3年まで成績トップで、人気の研究室に希望通りに入る! あたし自身も同じ研究室で、週1のテストでほとんどココノエに勝てなかった!
 でも! 少しずつ私は勝ち始め、後半は全部あたしの勝利だったッス! なのに……最終的な研究発表では私は負け、ココノエが見事主席卒業となったッスー!」
「声、大きい」

 その態度は置いておいて、私のことをちゃんと知っている……。

「ま……あたし的にはちょっとそれが許せなかったんス……。だから、今あたしが話したのは、あくまで“正しい時間だったもの”のことッスよ?」

 何? 正しい時間だったもの、って……?

「でも今の時間は、そうじゃないんスよね! 常にトップはあたしで、もちろん主席もあたし。この大学に『仲迫香枝』という学生はいないッス!」
「……!」

 驚いた。……と自分で感じられるくらいには落ち着いていた。だって、他の人の反応からそんな気はしていたし、納得出来るまで話してくれそうな未姫がいたから。

「で。今の私はなんなの?」
「お? 意外と驚いてないッスねー、ま、感情の起伏が少ないのはいつものことッスね」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/418.80 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice