過去ログ - 【安価とコンマ】行き当たりばったり幻想郷生活四日目
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981:名無しNIPPER
2017/04/04(火) 06:22:11.03 ID:k4D60RXh0

生徒

あれ? おい、開かねえぞ!?
 そんな声が体育館全体に響き、思わずそっちを向く。先ほど逃げようとしていた生徒たちが、扉を開けようと必死に引っ張っている。しかし扉が開く気配はない。


ああ、言い忘れましたがここから出ることはできませんよ。既にここは周りとは隔絶した空間ですからね。それにしても人が話をしている最中に邪魔をするとは――いけない生徒ですねぇ
 壇上の上から手をふるう仕草をする男性。次の瞬間、扉付近にいた生徒たちが四散した。幸い薄暗かったおかげでよく見えなかったが、周りから悲鳴が飛び交う。


おいおいおい……
 絶句したようでそう漏らす剛。俺も急に部屋全体の温度が急激に下がったような気がした。これは現実なのか? そう自問するも、この肌を突き刺すような空気、音、匂い、光景、その全ての情報のクリアさが、これは現実で起こっていることなんだと認識させる。途端に吐き気がした。こんなことが現実に起こり得るっていうのか?


いいですか? 人が話しているときはしっかりと聞くように。もし破るものがいれば、同じように罰を与えます
 何気ない事のようにそんなことを口にする男。ぞっとした。人をこ、殺しておいて平然としていられる男に恐怖すら感じる。それは俺だけでなく、かなりの生徒がこの薄暗い中でもはっきりとわかるぐらい青ざめていた。


ふむ、怯えている生徒が多いですね。安心してください。私は何も悪いことをしていない者には決して罰を与えることはありませんから。罰の跡が残っているのも原因かもしれませんね


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