過去ログ - 妖狐姫「わらわの座椅子となるのじゃ」
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170:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:04:35.02 ID:LEm2Q0Fn0
くぅこ「その声…そこに居るのは分かっているでごじゃるよ。降りてくるでごじゃる」

くぅこ「ヤオ殿…!」

ヤオ「久しいなくぅこ。隣街から強者と殺り合えるとの話を伺い、この屋敷に馳せ参じたが…まさか貴様だったとは」
以下略



171:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:05:04.76 ID:LEm2Q0Fn0
…………

…何やら嫌な寒気がして目が覚めてしまった。

男「ん、んん…?まだ暗いな…」
以下略



172:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:05:53.73 ID:LEm2Q0Fn0
男(…何か聞こえる)

金属と金属がぶつかり合うような…鋭い音だ…

男(もしかして…くぅこが戦っているのか…?)
以下略



173:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:06:39.97 ID:LEm2Q0Fn0
音が大きく聞こえる屋敷の門の前まで来た。

鍵を外して少しだけ門を開き、その隙間から外の様子を窺う。

男(なっ…!)
以下略



174:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:07:40.34 ID:LEm2Q0Fn0
くぅこ「が…はっ…」

ヤオ「くぅこ…やはり貴様は忍者には向いていないな…」

あの二日間の戦闘で一度も敵の攻撃を受けなかったくぅこが、漆黒の忍者装束を纏った長身の男にぼろぼろの状態で胸ぐらを掴まれていた。
以下略



175:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:08:38.42 ID:LEm2Q0Fn0
ヤオ「あの老ぼれの元、二人で修行していた頃と何も変わっていない」

ヤオ「あの老ぼれに褒められて喜んでいたときと…」

くぅこ「ハァ…ハァ…」
以下略



176:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:09:31.95 ID:LEm2Q0Fn0
底なしの恐怖を感じた…。
この世界に来てから感じた…一番の恐怖だ。

それは、『くぅこがやられたら次に命を狙われるのは自分だから』とか…自分の命の危機感からくる恐怖ではなかった…。

以下略



177:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:10:12.72 ID:LEm2Q0Fn0
くぅこ(…主殿…姫様…てんこ殿、すまぬでごじゃるよ…)

ヤオ「…ん?」

ヤオ「くぅこ貴様…泣いているのか…?」
以下略



178:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:10:46.72 ID:LEm2Q0Fn0
長身の男が改めてクナイを振り上げた瞬間、門を押し開けて飛び込んだ。

男「あああああああああああ!!!!」

ヤオ「っ!あの男は!」
以下略



179:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:11:50.47 ID:LEm2Q0Fn0
男「どうせあんたも俺を殺しに来たんだろ!?ならさっさと俺を殺せぇ!」

男「だからくぅこは…くぅこだけは…殺さないでくれよぉ…」

くぅこ「主殿…何を…」
以下略



180:名無しNIPPER[saga]
2017/03/13(月) 01:12:50.02 ID:LEm2Q0Fn0
男「そんなの…分かってるけどさ…」

俺を殺した後こいつは容赦なくくぅこも殺すかもしれない。
もし仮にこいつがくぅこを殺さなくても、このまま彼女を放置して帰れば彼女は間違いなく死に至る。

以下略



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