過去ログ - アンリエッタ「サイト卿をしばらくお貸し下さいまし」ルイズ「はああああぁあ!?」
1- 20
38:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:01:52.65 ID:pG2FZOCP0
教皇は語る。

先の聖戦における前教皇の失態により、教会の権威は失墜し、少なからず民衆の信仰心が薄れたこと。
そしてその教会から離れた人々が、『英雄』を信仰し始めたことを。

以下略



39:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:03:30.14 ID:pG2FZOCP0
マザリーニが久方ぶりに戻った時、教会の総本山、ロマリア皇国は、はっきりと見てわかるほどに荒廃していた。

いや、腐り切っていた、と言ってもいい。
人々は聖戦の結末に戸惑い、教会の上層部は互いに責任をなすりつけ合う始末。

以下略



40:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:05:12.12 ID:pG2FZOCP0
数日後。

運命の日を迎えたド・オニエール伯爵領で、固い表情を浮かべたサイトが、アンリエッタとの待ち合わせ場所である地下室に向け、歩みを進めていた。

ルイズ「サイト、あんたわかってるでしょうね?私が言ったルール、破ったら承知しないんだからね!」
以下略



41:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:07:40.50 ID:pG2FZOCP0
ちょっとでもサイトが本気になったらすぐさま折檻出来るよう、乗馬用鞭もちゃんと用意してあった。
鞭のしなり具合を確認しているルイズに、サイトは青ざめ、冷や汗を垂らす。

果たして、自分は生きてこの修羅場を潜り抜けることが出来るだろうか?

以下略



42:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:11:29.60 ID:pG2FZOCP0
地下室に入ってまず驚いたのは、部屋が氷漬けだったことだ。
その原因は、こちらに背を向ける形で座っているタバサに他ならないだろう。
しばらく見ないうちに随分髪が伸びた。
ショートカットがトレードマークの彼女の青い髪は、背中の中程まで隠す程となっている。

以下略



43:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:13:56.43 ID:pG2FZOCP0
訪ねてはみたものの、彼女らの乱れた髪や、ところどころ破れた衣服を見れば、喧嘩をしていたことなど一目瞭然だった。

幸いなことに、皆、大きな怪我をしている様子はないようだ。
サイト達が来る前にアンリエッタが水魔法で治したのだろう。

以下略



44:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:16:01.54 ID:pG2FZOCP0
タバサ「……トリステインの女王が裏切ったから」

タバサは彼女にしては珍しく、怒気を含んだ声音で、そう吐き出した。
ティファニアもそんなタバサに同調するかのようにコクコク頷く。

以下略



45:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:20:12.98 ID:pG2FZOCP0
シエスタ「あらあら、まあまあ。これはこれは……仕方ありませんね」

互いに反目し合う来訪者3人と、その全員を排除したいルイズ。
このままでは終わりの見えない、三つ巴の泥沼的展開に陥ると判断したシエスタは、即座に間に割って入った。

以下略



46:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:23:32.83 ID:pG2FZOCP0
そんなこんなで伯爵夫人のお許しが出たこともあり、ようやく本来の目的に向け、物語が動き始めた。

もっとも、その本来の目的を望んでいるのは、ルイズ以外の来訪者達であったが。

ルイズ「ふんっ」
以下略



47:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:25:53.65 ID:pG2FZOCP0
確認の意味を込めて尋ねると、既にスイッチが入ってしまった様子のアンリエッタが、そのようなことを言ってサイトにしなだれかかった。

密着すると女性特有の甘ったるい香りが漂ってきて、サイトは脳みそが痒くなる。
女性特有の、などと言ったが、アンリエッタのそれは特別に濃厚だ。
ルイズにして「色気だけは一人前」と言わしめる女王の、そのむせ返るようなフェロモンは、サイトの理性を一瞬で刈り取る力があった。
以下略



48:名無しNIPPER[sage]
2017/03/13(月) 02:29:20.16 ID:pG2FZOCP0
デルフ「お前さんって奴は、いつも面白れぇことに巻き込まれてやがんな」

サイト「別に好きで巻き込まれてるわけじゃ……って、それより、ここはどこなんだ?デルフ、お前は本当にお前なのか?」

いつものようにカラカラと笑うデルフに、こちらもつい、いつもの調子で返してしまったが、慌ててこの白い世界と、突然帰ってきた相棒デルフリンガーについて尋ねた。
以下略



68Res/86.37 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice