61:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/17(金) 23:28:16.20 ID:4jcL5y9MO
雄二「……フゥーーー…」
大きく息を吐く。そして、目を閉じてもう一度深呼吸した後、トリガーに指を乗せ、意識を集中させる。
…集中すると風に色がついて見えてくる。色がついた風の中で歌う岩沢は、とても綺麗だった。
きっと岩沢は自分の生まれてきた意味を理解することができたのだろう。
そうして、今あの歌を歌っているはずだ。
だが、俺はまだ岩沢に伝えていないことがある。
消えてもらうわけにはいかないのだ。
雄二「…………ッッッ!!」
俺は引き金を引いた。
確認しなくてもわかる。
“当たる”
俺の放った弾丸は標的に吸い込まれるように、消えていった。
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