過去ログ - 緒方智絵里「私の特別な、あの人からの贈り物」
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21:名無しNIPPER[saga]
2017/03/15(水) 06:07:36.05 ID:+h6VBbXq0
「しかし……どうしたものかな」


まゆと智絵里が帰った後、Pは一人、事務室で頭を悩ませていた。


何に対して頭を悩ませているか……それはもちろん、ホワイトデーのお返しの事である。


「ここは無難に……クッキーとかお菓子を……」


そう考えた所で、Pは頭を左右に振り、今出て来た考えを打ち消す。


そんなありきたりなものでは、二人の期待には応えられないからだ。


「なら、手作りとか……いや、二人共そんなものは求めていないだろうな」


想いの籠った手作り品。そんなもので済むのなら、ここまでは悩んではいない。


智絵里もまゆも……それ以上のものをPから貰ったり、時には奪い、採取しているからこそ、有力とも言えるものが全て、見劣りしてしまっている。


「旅行とか……どうだ? ……あぁ、駄目だ。この間の収録が確か、旅番組の収録だったから、被ってしまう」


次々と案は思い浮かぶものの、その度に否定する理由が浮かんでしまって、決まろうとしない。


最早、案なんて出尽くしてしまった……と、Pは頭を抱える。


と、その時である。





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