過去ログ - 緒方智絵里「私の特別な、あの人からの贈り物」
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73:名無しNIPPER[saga]
2017/03/29(水) 06:51:45.01 ID:6j4QnxqB0
「…………」


「…………」


二人は向かい合う様に座り、黙々と手に持つ本の内容に目を通していく。


ただただページを捲る時に発するぺらっという音と、店内に流れるBGMだけが、二人の周りを取り巻いている。


これがAであれば、退屈そうに顔を歪ませるだろうが、Sと文香にとってはこれだけでも満足なのであった。


「……ふぅ」


文香は一息吐くと、読んでいた本をそっと閉じる。


中々の厚みのある本ではあるが、長い時間を掛けてそれを読み終えたのである。


そして内容に満足したのか、文香は顔をほっこりと綻ばせる。


「あの……プロデューサーさん……?」


「……はい、何でしょうか?」


文香に声を掛けられたSは、本から視線を離し、顔を上げてから眼鏡の位置を正すと、用件は何かと彼女に尋ねる。





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