過去ログ - 緒方智絵里「私の特別な、あの人からの贈り物」
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74:名無しNIPPER[saga]
2017/03/29(水) 06:52:31.01 ID:6j4QnxqB0
「えっと、読み終えたので……この本、返してきます。なので、少々……席を外させて頂きます」


「分かりました。では、ごゆっくりどうぞ」


文香から言葉にSはそう返すと、再び視線を本にへと戻す。


話が佳境に入っているのか、Sは食い入る様に本を見つめ、離さないでいる。


それを確認すると、文香は本を持ち、席を離れて元の場所にへと返しに行った。


(それにしても……上手い具合に、事が運べました)


本を返却しにいく道中、文香は内心でそう思っていた。


誰にも気づかれない様にほくそ笑んで、今の状況にご満悦という感じである。


(これも全て……日々の成果の賜物と言うべきですね)





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