42: ◆CItYBDS.l2[saga]
2017/03/19(日) 01:12:12.62 ID:F7eDzwX2o
幾多の槍が、俺の息の根を止めに来る
殺気が籠っている、本気で俺たちを殺しにきている
槍を潜り抜け、相手の懐に踏み込む
一瞬の躊躇、人間を斬るのは初めてだった
剣を振りあげ、相手の右腕を体から切り離した
振り返る
おかしい・・・
戦士の動きが、明らかに鈍い
聖騎士「うわー、視界がぐるぐる回るっす!あいつら酒になんか入れやがったか!?」
戦士「お前のはただ酔っ払ってるだけだろ!入れるなら毒だ!」
戦士「毒を盛られていたら、私たちが立ってられるわけがないだろ!」
聖騎士「戦士姐さんのほうが飲んでたのにー!!」
酒に酔っているのか・・・?
いや、違う。戦士はこの国の人を斬ることを俺以上に躊躇しているんだ
勇者「戦士!襲われている以上、手加減はできない!」
勇者「意味はわかるな!?」
戦士「っ・・・!わかっている!」
戦士「だがっ・・・!だが、なぜだ!?何故、私たちが襲われている!?」
街道の奥から、更に灯りが見える
松明、援軍か・・・!?
聖騎士「そんなの賢者さんの仮説が的を得てたってことじゃないんですか!?」
戦士「だが・・・!あの聡明な王が魔王に加担するなど・・・!」
聖騎士「聡明な王だからこそってこともあるでしょ!」
聖騎士「というか、お話してる場合じゃないですよ!」
槍を払いのけ、手首を切りつける
戦士「すまない勇者!私には斬れない!」
勇者「くそっ・・・仕方ない」
勇者「無力化しろ、可能な範囲で構わんから命は奪うな!」
聖騎士「そんな余裕ないですよー!」
戦士「頼む!聖騎士!」
聖騎士「あー、くそっ。わかりましたよ!」
聖騎士「なるべく!なるべく頑張ります!」
剣の柄で、顎を殴りつける
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