4:名無しNIPPER[saga]
2017/03/15(水) 12:44:21.99 ID:HBB2q8khO
「明日からも、よろしくな」
「あ…その、プロデューサーさん!」
でも。
このまま今日はお別れなんて勿体無いですよね。
だから。
一歩だけ、踏み込んでみよう、って。
家の前に着いて、一度離れて向き合い。
すーっと大きく深呼吸して。
そして、また。
プロデューサーさんに近付いて。
チュ、と。
触れるだけの、簡単なキスをしました。
たったそれだけの筈なのに。
なんだかとってもとっってもあったかくて。
頭がぐるぐるしそうで。
「そのっ!明日からも、お願いします!」
バターンッ!と。
家に駆け込んで大きく息を吸って吐いて。
バクバクする心臓と連動して足まで跳ねそうに。
ううっ!って恥ずかしさと嬉しさがごちゃ混ぜになったままベッドにダイブ!
もちろん、後悔じゃないですよ?
そうじゃなくって、ひたすら恥ずかしくて。
明日からちゃんと顔見れるかな?
顔、赤くならないかな?
ピロンッ。
スマホに通知が一件。
見れば、プロデューサーさんからで。
内容は、改めてよろしくな、って。
もうそれだけで、尚更嬉しくなっちゃいました!
取り敢えずスクリーンショットを撮ってから。
こちらこそ、よろしくお願いします!って返信します。
嬉しくて、嬉しくて、嬉しくて!
まるで幸せの頂点に立っているみたいに。
明日からしたい事、叶えたい事。
行きたい場所、連れて行ってほしい場所。
食べたいもの、撮りたいもの。
そんな夢を思い浮かべているうちに、夢の世界に落ちていきました。
…でも。
明日からも、なんてそんな当たり前でありふれた。
これからも、なんてそんな日々は。
今まで通りを今まで以上に過ごせる筈の世界は。
簡単に、なくなっちゃうものでした。
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