過去ログ - 【ガルパン】マタニティ・ウォー! 最終章
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113:KASA[saga]
2017/03/25(土) 16:14:04.69 ID:yc7Q2IaoO
 (授業中の静かな廊下を一人、保健室に向かってトボトボと)


みほ(ごめんなさい……でも、みんなには、言えないよ……)

みほ(これが夢であってほしくない、だなんて……そんな事言えない……)

みほ(皆、とても辛い思いをした。全部夢だったらって……そう思って、当たり前……)

みほ(……。)

みほ(……。)

みほ(……寂しい……)

みほ(会いたい)

みほ(エリカさんに会いたい)

みほ(エリカさんになら、どんな事でも私は打ち明けられる)

みほ(後ろめたい事も、人には言いづらいことも……心の中に抱えてるものを全部、あの人となら……)

みほ(……会いたい……)

みほ(会いたい、会いたい、会いたい) 

みほ(……会いたいよ、エリカさん……)

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30分程たって、保健室。

→みほの様子について、先生から会長に知らせがとぶ。
→会長、心配して様子を見に来てくれる。
  

杏「──ノートを書くといいよ」

みほ「ノート、ですか?」

杏「私もさ、今でも時々、色々思い出して、泣けてくるんだよねぇ」

みほ「会長も……。」

杏「だけどそんなときは……これっ」

杏「じゃーん、私の秘密のノート」

みほ「何が書いてあるんですか?」

杏「見せてあげてもいいけど、皆には、秘密だよ?」

みほ「は、はい、わかりました」

杏「約束だからね……ほい、中をみてもいいよ」

みほ「ありがございます。えっと、じゃあ──」
 
みほ「──……。」

みほ(──これは──)

みほ「詩……ですか?」

杏「うん、その通り。ぜーんぶ、赤ちゃんへの、ポエムだよ。うひー、はずかし〜」

みほ「赤ちゃんへの……」

杏「まぁ、ポエムだけじゃなくてね、考えた事や、感じた事……となにかくなんでも、書き記してるんだ。これがなかなか、やってみると気持ちが落ち着くんだよね。考えもまとまるしね。気持ちの整理にもなる」

みほ「……なるほどです……私も、やってみようかな……」

杏「うん。おすすめだよ」

杏「それにさ、西住ちゃんの赤ちゃんは……今もしっかりと、ちゃんと生きてる。だから──」

杏「こんな恥ずかしい詩じゃなくて、もっと大切なことを、たくさんたくさん書いてあげられるんじゃないかなぁ」


みほ「……。」


みほ(母親として……私があのこに、してあげられること──残してあげられること──……。)

みほ(──書き残しておいてあげられること──)


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