過去ログ - 渋谷凛「水風船のように」
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11:名無しNIPPER[saga]
2017/03/17(金) 12:35:44.78 ID:1HyDqIB70

「焼きそば。食べる? 多すぎて食べきれないよ」

「なら、一口頂戴?」

 そう言って奏は、ほんとうに一口を上品に食べる。
 どうやったらこんな風になれるんだろう。歳なら私と少ししか違わないのに。

 ラムネを一本差し出す。透明なガラス瓶は暑さで汗をかいている。

 どうやって飲むのだろうと奏が珍しく困っていたから、私は笑って飲み口のビー玉を叩いた。

「長くは居られないわね」と奏は言った。

「最初からそのつもりだよ」

 人混みが一斉に高台に向かっている。「私たちも行こうか」

「どこに?」

「とりあえず、あの人たちとは逆の方に」


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