過去ログ - 【ミリオンライブ】   「終わらない物語の続きを」
1- 20
15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/23(木) 03:17:17.20 ID:rKGMS/Co0

     ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




男は、いわゆるアイドルのプロデューサーだった

まあプロデューサーとは名ばかりで、実際の仕事はほとんどマネージャーや事務員と同じだったが

きっかけは、街中で突然新興事務所の社長とやらに声を掛けられたから

よく考えずとも怪しいことこの上ないが、就職活動に嫌気が差していた男は二つ返事で快諾した

晴れて芸能関係者の端くれとなった男は、入社したからにはそれなりに頑張ろうと意気込んだ

それからの時間の流れは、男が予想もしなかったほどに早く、濃密なものであった


事務所には始め、10人のアイドルがいた

世間的には9人なんだが、それについての説明は・・・省略する

少ししてアイドルが1人増え、その後その子は事務所を一度抜ける

しかし次は、戻ってきたその子に加えて新しく2人、合計3人のアイドルが事務所に入った

それ以降はその13人と1人の事務員、そして社長と男で活動していく

アイドルは皆、上を目指して一生懸命に、時に競い合い、時に助け合って仕事やレッスンをこなしていた

少人数だったからか、芸能事務所ではとても珍しく、全員が家族のような絆で繋がっていた

そんな彼女たちと男が目指すものは、当然トップアイドルではあったのだが

その他にたった一つだけ、事務所の全員が共通して胸に抱いている野望のようなものがあった。それは


  ―――いつかドームで、客席を埋め尽くしたライブを―――


最初に誰が言い出したのかは覚えていない。特別な因縁のある者がいるわけでもない

しかし、事務所ができた頃からあったこの願いは

いつしか彼女たちだけでなく、ファンをも動かす原動力の一つになっていた



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
35Res/35.21 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice