過去ログ - 【ミリオンライブ】   「終わらない物語の続きを」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/23(木) 03:20:10.47 ID:rKGMS/Co0


そして、10年の時が経ち、彼女たちはついにその野望を成し遂げる

10周年という節目にふさわしい、それはそれは素晴らしいライブだった

事務員、社長、男は言わずもがな、全てのファンが悲願の達成を祝い、喜んだ

もちろんこれでトップアイドルになれたわけではないので、まだまだ道は続いていく――――はずだった


というのも、アイドルにとって10年という歳月はそれほどまでに大きく、覆しがたい壁であるからだ

それは事務所の全員はおろかファンたちもみな、分かっていた

寧ろ周年ライブを悲願の地で行ったのも、ある意味、散り際のなんとやら、みたいなものだったのだろう

とはいえさすがに一度に全員引退、というわけではない

数人はそのままアイドルを、そうでない者も役者などの形で業界には留まり、事務所も存続していく

社長の年齢も年齢なので、男も少しずつ仕事を教わり始めていた


さて、ドームでのライブから月日が経ち、男はある日社長から一つの提案を受ける


   「今度は君自身が、自ら育てるアイドルたちを選んでみてはどうだ」


その頃にはもう事務所にアイドルとして活動している者はおらず、始めの13人は既に各々の道を歩んでいた

無論、男が断る理由など何もなく、喜んで準備を始める

オーディション、スカウト、コネ・・・男は様々な手を使って新しいアイドルを探した

後先考えない募集の結果、集まったのは37人

社長はいくらなんでも集め過ぎだ、とひっくり返ったが、最終的には全員の加入を許可した

その中には引退した13人のファンもいれば、手違いで来てしまった子など、タイプは多岐にわたる

ただその多くが、元は素人であった為、先輩、いわば一期生に彼女たちの面倒を見るのを手伝ってもらった

・・・いや、男なら37人を一度に相手できたのだが、13人がそれを頑なに許さなかった。曰く


   「同じ事務所の新しい仲間なんて、いつだって嬉しいに決まってるじゃないですか!」



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