過去ログ - 【アイマス】秋月涼「異能力バトルロイヤル」【安価】 -SS速報VIP

過去ログ - 【アイマス】秋月涼「異能力バトルロイヤル」【安価】

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10: ◆HqiW5.MNPc[saga sage]
2017/03/23(木) 10:48:27.11 ID:6w8d6m3Do
涼「夢子ちゃん？」

電話の主は桜井夢子。かつて涼を欺き、競いあい、救われ、紆余曲折あって涼の最も身近な女性の一人となったアイドル。

夢子「突然だけど、ちょっと話があるの………大事な話が。

以下略

11: ◆HqiW5.MNPc[saga sage]
2017/03/23(木) 11:01:06.60 ID:6w8d6m3Do
9:30 ●□橋下

指定された●□橋は315プロから徒歩で15分もあれば見える、コンクリート造りの大きな橋だ。
橋下は広く、夜な夜なスプレーで落書きをする連中や、放課後に集合して遊ぶ小学生以外に立ち寄る者はいない。

以下略

12: ◆HqiW5.MNPc[saga sage]
2017/03/23(木) 11:31:09.62 ID:4s9GviL1o
涼「………それで、話って？」

真剣な面持ちで涼が話を切り出す。その姿に、夢子の顔が少しだけ陰りを帯びた。
数秒の沈黙。コートのポケットに両手を差し込んだまま俯いていた夢子が、やがて意を決したように顔を上げた。
左手の人差し指で涼の背後の虚空を示し、少し息を吸って紡いだ言葉。

以下略

13: ◆HqiW5.MNPc[saga sage]
2017/03/23(木) 11:32:12.79 ID:4s9GviL1o
ちょっと小休止。

続きは夜に更新します。

14: ◆HqiW5.MNPc[saga ]
2017/03/23(木) 19:26:33.37 ID:6w8d6m3Do
一撃で終わらせるつもりだった。
ポケットに隠した右手のナイフ。突き込むのは彼の喉元。
能力を使っておびき寄せ、至近距離まで接近し、一瞬後ろに注意を逸らして一切の抵抗をも許さず仕留める。
2日前、無用心にも街中で能力を使っていた涼を見かけた時から考えていた作戦だ。
自分の、桜井夢子の能力は正面切った戦闘ではおそらく最弱の能力。

以下略

15:名無しNIPPER[sage]
2017/03/23(木) 19:52:41.69 ID:cUDLKPDQO
ちょっと質問なんだけど765にはミリマス含むの？

16: ◆HqiW5.MNPc[saga sage]
2017/03/23(木) 20:03:36.69 ID:6w8d6m3Do
銀色に光るナイフの刃が、涼の右手に触れた先から白色の発泡スチロールに変化していく。薄く脆いスチロールの刃は途端に砕け、ボロボロと地面に落ちていく。

涼「っ！」

反射的に後方へ跳んだ涼は、暗殺に失敗し呆然とする目の前の少女を改めて視界に捉える。

以下略

17: ◆HqiW5.MNPc[saga sage]
2017/03/23(木) 20:24:20.80 ID:6w8d6m3Do
>>15
含みます。

涼「そんな………嘘だ、嘘だ！」

以下略

18: ◆HqiW5.MNPc[saga sage]
2017/03/23(木) 22:58:45.60 ID:6w8d6m3Do
無抵抗の桜井夢子。その数メートル前に秋月涼。そして両者の間に置かれたナイフと、数秒前にナイフだった発泡スチロール。

涼「降参って………『降参する』って言ったのかい？」

夢子「ええ。ただ、能力者同士の戦いに降参は無いわ。殺すか殺されるかだけ。だから」

以下略

19: ◆HqiW5.MNPc[saga sage]
2017/03/23(木) 23:32:32.78 ID:6w8d6m3Do
自分の方へ近付く足音を、目を伏せながら夢子は聞き、徐々に呼吸を整えていく。

無論、これから死ぬ為ではない。

夢子「私の能力はおそらく最弱の能力。もしここであなたに逃げられて私のことを他の能力者に知られたら、私に勝ち目は万に一つも無いわ」

以下略

20: ◆HqiW5.MNPc[saga sage]
2017/03/24(金) 00:50:55.69 ID:0E8DBhuEo
一歩、また一歩と足音が近付く。

その足音が止まり、涼が跪いた自分に刃を振り降ろす瞬間。その完全に敗北を忘れた瞬間に、夢子はあらかじめコートの袖に隠した三本目の凶器で切りつける算段だ。

足音が一歩、二歩。

以下略

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