209:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 04:09:38.83 ID:ha7ZcpN9o
花丸「ルビィちゃん、穂乃果さんたちの戦いが気になってるんだよね」
ルビィ「それは…もちろん、うん」
花丸「あ、ええと、マルが言いたいのは普通の気になってるとは少し違って…
ルビィちゃんは“トレーナー”として、穂乃果さんたちの戦いを気にしてる」
ルビィ「ま、マルちゃん…」
花丸「わかるずら、親友だもん。ずっとピィだったのをピッピに進化させてて、昔よりポケモンを見る目がキラキラしてて…
ルビィちゃん、夢を見つけたんだなって。トレーナーを目指そうとしてるんだって、マルは嬉しかったんだ」
ルビィ「……うん…!」
頷き、肯定。
ルビィは今初めて、姉や穂乃果みたいなトレーナーになりたいという意思を人に示した。
それをそっと尊ぶように花丸は微笑んで、まだ痺れが抜けきらず言うことを聞かない手でルビィの手を引き、立たせる。
花丸「穂乃果さんはすごく強いけど、でもきっとギリギリの戦い。
ルビィちゃん、行ってあげて。穂乃果さんのためにも、ルビィちゃんのためにも!」
ルビィ「………うんっ!!」
トレーナーとしての強い意思を瞳に、ルビィはピッピと共に立つ。まだピッピは戦える!
前を見据えて駆け出すルビィへ、ふと思いついたように花丸はもう一声。
花丸「あっ、でも状況はよく見てね。ルビィちゃんが飛び出して人質に取られて、逆に足を引っ張る、みたいな展開だけは絶対!避けなきゃいけないずら」
ルビィ「そ、そうだよねっ。うん…行ってくる!」
頭脳明晰な友人からの警句を胸に刻み、ルビィの心から初心にありがちな蛮勇の色は失せる。
生来の臆病さをしっかり活かして慎重に。臆病さとは生存能力の裏返し。
廊下の奥から響く戦音が道しるべになってくれる。
穂乃果と鹿角姉妹の戦いはクライマックスへと向け、既に白熱を増している。
ルビィ「穂乃果さん、今行きますっ…!」
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