345:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:48:39.98 ID:ha7ZcpN9o
…
ミカボシ山。
標高2000メートル越えの大山は、高さだけでなくその裾野の広さも国内屈指。
もちろん最高峰のシロガネ山には及ばないが、規模としてはシンオウ地方のテンガン山と同程度かもしれない。
冬になれば雪に閉ざされる天険の地なのだが、今は夏を過ぎたばかりの初秋。
暑くもなく寒くもなく、登山初心者でも深入りしなければ山歩きを楽しめる地としてアキバ地方では親しまれている。
午後の空は日本晴れ、秋風が心地よく木々には実り。
ポケモンたちが食べるきのみや、人が食用にする栗やキノコなども多く見受けられ、例年ならば収穫に訪れた人々の姿も多く見受けられる。
しかし、今年は人気がまばら。
散発的にうろついているのは白ずくめのアライザーたち。
先日ハチノタウンで一騒動を起こそうとしていたアライザーたちはかなりの過激派であり、もう少し凡々とした悪党たちは道に潜む。
通りかかった不幸なトレーナーを襲い、金品を奪い、洗脳薬でポケモンまでを奪おうという目論見だ。
そんなアライザーたちにとって観光地である登山道は格好の狩場。
今もまた、何も知らないような顔をした三人の少女たちが山道を歩いてくる。
襲い、奪い、抵抗するなら殺したって構わない。
アライザーたちは恐ろしげに歪な笑み、少女たちへと声を掛ける。
「金目のモンとポケモン置いて、命が惜しけりゃ…」
ダイヤ「ラランテス、“ソーラーブレード”」
「は?」
『ラララァッ!!!』
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