349:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 05:51:20.59 ID:ha7ZcpN9o
そう言って微笑む希からは、人柄の優しさがたっぷりと滲み出ている。
なんとも話しやすく、海未はいつもよりも何割増しかで饒舌だ。
饒舌ついで、気になっていたことを尋ねてみる。
海未「ところで、希はなぜ凛の味方を?」
希「うふふ、ウチは気まぐれやからね。海未ちゃんだってそうやろ?」
海未「む、煙には巻かれませんよ。私の場合はその…登山に釣られたわけですが、希は自分から参加してきたではありませんか」
希「んー…ま、海未ちゃんなら話してもいいかな」
そんな調子で前置き一つ、希は瞳に真剣な色を宿して口を開く。
希「このアキバ地方を襲う一連の騒動、綺羅ツバサを捕まえて、これで終息に向かっていく…ウチはそんな風には思えないんよ」
海未「なるほど…残る統堂英玲奈と優木あんじゅ、あの二人が何かをしでかすと」
希「ううん、どうやろ…はっきりとは。これってスピリチュアルとかやなくて、漠然とした不安でしかないんよ。だからね、今のうちに戦力を育てとかないとって」
海未「戦力、なるほど。希が今連れている、主力とは別のポケモンたちのレベル上げを…」
希「ううん、そうやなくて。海未ちゃんたちに強くなってもらわないとな〜って話」
海未「私たち…ですか?」
不思議そうな顔で首を傾げる海未。
希はそんな海未、それに穂乃果とことり。オトノキタウンのトレーナーたちに、悪との対峙の宿命を見ている。
今後何かが起こったとして、最後の鍵を握るのは自分や絵里ではなく、きっと海未たちだ。
希は海未の肩をポンポンと叩き、「ま、頑張ってな」と声を掛ける。
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