389:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:18:58.98 ID:ha7ZcpN9o
…
にこ「何よ、こいつは…」
キュウコンの冷撃を受け、急襲者はその肢体を凍り付かせて畳の上へと転がっている。
敵の姿を目に、場馴れしているはずのにこが心底から不気味がるように低く呻く。
世界を転戦して様々なポケモンたちを見てきたにこでさえその反応なのだ、他の面々はすっかり面食らい、とりわけ凛と花陽は目を白黒とさせている。
オレンジと青緑で彩られた体。
その姿は草むらや森林に生息するポケモンたちとは明らかに一線を画している。
その腕は二本の触手が相互に絡まったような形状、尖った先端はこの種が敵性のものであると一目に感じ取れる鋭利。
右腕は吹き流しが風にたなびくように、あるいは深海生物やウーズを思わせる動きでウネウネとのたうつ。
キュウコンの前足がそれを踏みつけて押さえているが、その軛さえなければ今にも場に居合わせた面々に害意を向けようとしているのがわかる。
希「ぶ、不気味やね…?」
ことり「………」
海未「っ…」
穂乃果から頭を押し下げられなければ、あるいは海未の首が飛んでいた。
そんな事実にぞっと悪寒を抱きつつ、海未は深呼吸を一つ、努めて平静を保ちながら穂乃果へと声を掛ける。
海未「すみません、助かりました」
穂乃果「ううん、怪我がなくて良かった!それよりこれ、何?」
凛「ポケモン…なの?」
希「真姫ちゃん、何か知ってる?」
真姫「……ええ、見るのは初めてだけど、これはデオキシス。エスパータイプのポケモンよ。
ホウエンの隕石騒ぎで確認されたポケモンだけど、地上で見つかったケースはこれが初めてのはず。別個体がいたのね」
凛「で、でお?」
真姫「宇宙人みたいなもの。ポケモンではあるけど」
花陽「宇宙人なのぉ!!?」
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