391:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:20:32.32 ID:ha7ZcpN9o
「キャアアア!!!」
民宿の中に悲鳴が響き渡る!その声はすぐそばの廊下から!
扉に近い位置にいた凛が真っ先に反応して飛び出し、その直後を海未が追う。
よく磨かれた廊下に片付け途中の膳が散らばっている。仲居の女性が倒れていて、伸びるデオキシスの尖腕、飛んだ鮮血!
惨劇か…
海未は悔悟に眩みを覚えるが、しかしよく見ればデオキシスの腕は女性の肩を抉っただけ。
凛が繰り出したズルズキンが間一髪、腕を叩いて軌道を逸らしていたのだ。
海未「流石です、凛!」
凛「海未ちゃんっ、コイツやっつけちゃお!」
海未「無論。行きますよ、ゲッコウガ!」
凛のズルズキンはトトン、トトンと小刻みなステップ、からの突進!
デオキシスへと“いかりのまえば”を突き立てる!
応じ、デオキシスはサイコキネシスを発動させている。
波打つ力の波動、廊下の床板が剥がれ飛んでいく!
だが悪タイプの二匹はエスパータイプへの耐性持ち。怯むことなく念動波の中を駆け回っていく。
海未は仲居の女性を抱え、凛と廊下の角に身を隠すことでその一波をやり過ごす。
ズルズキンの猛烈な顎撃で体力をごっそりと奪っていて、そこへゲッコウガがするりと滑り込んでいる。
海未「“あくのはどう”!」
『ゲッコ!!』
黒色のエネルギー体を収束、掌底の要領でデオキシスの胴体を撃ち抜く!
技の分類はゲッコウガに適性の高い特殊技。
しかしながら海未が直感的に指示を下しやすいよう、近接技の要領で叩き込めるように修練を積んできた。
必倒の一打がデオキシスを吹き飛ばし、廊下の奥へと転がって影のように掻き消える。
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