430:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:44:26.26 ID:ha7ZcpN9o
弾けたボールから躍り出たのはリングマとガチゴラス!
現れたのは二匹、指示は一つ、同じ技を覚えているポケモンたちを出して指示のタイムラグを短縮。
急襲に成功!!
431:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:44:53.35 ID:ha7ZcpN9o
ロクノテレビのクルーたち、彼らもまたプロフェッショナル。
死の恐怖は胸から消え去っていて、思考を締めているのはこの映像を、この少女の姿を世界に届けなければならないという使命感!
これは災害報道の類、非常事態にテレビ局のフットワークは軽い。
432:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:45:41.41 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果「“ニトロチャージ”!!」
上空、舞い上がったリザードンの全身が炎を纏う。
穂乃果は同時、その炎に巻き込まれないよう背から手を離している。
433:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:46:09.54 ID:ha7ZcpN9o
「うおおおっ!!!?」
テレビクルーたちは驚きに思わず叫んでいる。
少女のリザードンが放った炎はデオキシスを捉えて拡散、空中に凄絶な“大”の赤を描き出した。
434:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:46:37.97 ID:ha7ZcpN9o
「すごい…すごいものを撮ったぞ…!」
クルーたちは感動に胸を震わせている。
テレビマンとして報道に携わる以上、誰もが一度は立ち会わせたいと願う歴史の転換点。
435:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:47:07.81 ID:ha7ZcpN9o
ピョンと片手を上げて応えるのは丸々と愛らしい水玉模様、みずうさぎポケモンのマリルリだ。
その特性は物理の申し子とでも呼ぶべき“ちからもち”。
可愛さだけでなく、戦闘力もズバ抜けているのだ。
高空、再びリザードンの背へと戻った穂乃果はそれ以外のポケモンたちを労ってボールに戻し、テレビクルーたちへと声をかける。
436:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:47:33.97 ID:ha7ZcpN9o
テレビクルーたちを残し、穂乃果はクレーターの方向へと進路を向けている。
予感がするのだ、デオキシスはあの一体だけではないと。
穂乃果(森の様子がまだ変だ、静かすぎる。ポケモンたちが怖がってるってことは、まだ…)
437:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:48:04.19 ID:ha7ZcpN9o
エネルギーの超爆。
飲まれ、火竜は空から舞い落ちる。
刹那に背を翻し、リザードンはその体を盾に穂乃果を守っていた。
直撃を受けて意識を保てるはずもなく、穂乃果もまた直撃は避けたが閃光と衝撃に朦朧としている。
438:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:48:38.97 ID:ha7ZcpN9o
ともあれ空中、もう土はかからない。
穂乃果はリザードンの尾から腕を放し、火傷を負った両手に少しだけ眉をしかめ、腰のボールを手に取る。
落下と滑落にまともに姿勢を制御できずにいたが、ようやくボールを手にすることができた。
439:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:49:09.26 ID:ha7ZcpN9o
穂乃果、英玲奈、双方が無言。
呼吸…僅かな身じろぎ、英玲奈はそれを許さない。
穂乃果がほんのわずかに重心を傾けたのを目敏く見抜き、エアームドの翼をより強く押し付けることで動きを留めさせる。
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。