440:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 06:50:07.43 ID:ha7ZcpN9o
英玲奈の足元、地中から鋭爪。
エアームドと同じく硬質な銀光は英玲奈の足首と腹部に突き付けられていて、頭と爪の鋼を合わせれば頑強なドリルへと姿を変える。
その正体は“ちていポケモン”、はがね・じめんタイプの鉄モグラ。
穂乃果のドリュウズ!
リザードンと共に中空へと投げ出されて落ちる最中、穂乃果はバタフリーを出すと同時にもう一つボールを投げ落としている。
ボールが地面に落ちた瞬間、展開されるドリュウズ。
ボール越しに穂乃果から伝えられた通り、瞬時に地中へと潜行し、敵が現れた場合に先んじて備えていた。
そして今、英玲奈へと突き付けられている銀鋭!
英玲奈「足元からの奇襲とはな。実に私好み、部下を育成する際に叩き込む戦術の一つだ」
穂乃果(鹿角聖良…あの子のマニューラが足を狙ってきたやり方の真似だけどね)
英玲奈「高坂穂乃果…そうか、聖良を倒したのは君だったな。取り入れたのか?」
問われ、こくりと頷く。
穂乃果「うん、いいなぁと思ってドリュウズを育てたんだ」
敵だろうと命を奪い合った相手だろうと、良いと思ったところを素直に真似るのは穂乃果の長所の一つ。
英玲奈もまたそう捉えたようで、直属の部下である聖良を倒した相手へと小さく笑いかける。
英玲奈「フフ、面白いな君は。ところで、聞いていないか?私は多少の怪我なら再生できる体だが…」
穂乃果「そ、そうだった!ドリュウズの意味がない!?」
英玲奈「はっはっは、驚いて見せつつ足元の砂を蹴り上げる準備、目潰し狙いか。嫌いじゃない」
すっと、英玲奈は諸手を掲げる。
その仕草はエアームドへの指示や新たなボールを手に取るわけでなく、銃や暗器の類を取り出すわけでもない。
そして穂乃果は理解する。統堂英玲奈は敵意がないと示しているのだ。
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