493:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:23:03.63 ID:ha7ZcpN9o
真姫「ジャローダ、“へびにらみ”」
『……ジャロッ!!』
『シャ……ァボ!?』
這い、躙る音。
くさタイプの大蛇、気品に溢れたジャローダを伴い、木陰から現れたのは真姫だ。
ジャローダの瞳は気位の高さに溢れていて、博士に育てられたのだから当然ながらに実力も破格。
その“へびにらみ”は見据えるだけで敵の全身を畏怖で硬直させてみせ、タイプ相性では不利関係にある毒蛇アーボックをまるで苦にしない。
その気になればリーフストームを乱発することもできる高火力ポケモンだが、野生を相手にそれをするまでもなし。
技すら使わず尾で軽く払いのけ、あくまで泰然と見下す。
その姿はまさに、“ロイヤルポケモン”と称されるだけの実力を示している。
ともあれ窮地は去った。いや、窮地でさえなかったが。
隣へと歩み寄った真姫へ、にこはじとりと半目を向ける。
にこ「……覗き見は趣味悪いわよ」
真姫「お疲れ様、にこちゃん」
髪をいじり、労いながら軽く笑む。
その仕草は年下のくせに妙に泰然としていて、にこは「フン」と小さく鼻を鳴らした。
ハチノタウンへと入り込んだアライザーや分身体の処理を終え、森へと移動してきたところ。
にこが送っていたGPS情報でこの場へと辿り着き、にこと海未が戦っていることに驚きつつ様子を見守っていたというわけだ。
にこ「アンタ、来てたなら出てきなさいよ。加勢してくれれば負けやしなかったのに」
真姫「よく言うわよ。私に気付いた時、思いっきり“手出しするな”って目を向けてきたくせに」
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。