499:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:27:38.25 ID:ha7ZcpN9o
現れた暴竜は水色の体皮に真紅の翼、600族の一角を成すボーマンダ。
四天王としてトレーナー界の最前線に立つ希は当然その脅威を熟知していて、交戦の経験も少なくはない。
だが、希がうっすらと持つ予知能力は眼前のボーマンダのさらなる異常性を鋭敏に嗅ぎ取っている。
いや、ボーマンダの異様というよりは…
ことり「乗りますね♪それじゃあ…飛んで、ボーマンダ」
希「おおっと…!」
紅翼の羽ばたきは高速を生み、刃のように樹々を薙ぎ倒す。
烈風が渦を巻く!
希は身を屈めてそれを避け、通り過ぎたボーマンダが上空へと舞い上がっていくのを見上げる。
ことり「気を付けてね、希ちゃん。大怪我はさせたくないの」
希「うーん…小、中怪我まではありってことやね?」
ことり「それはぁ…うん、仕方ないかなぁって」
希「怖い怖い…」
軽口で返しつつ、観察を。
荒々しく風を裂いて飛ぶボーマンダは、決して乗るのに適したポケモンではない。
ことりは翼の邪魔にならない部位を上手く掴み、ある程度慣れている様子だが…あくまで少女の細腕、握力には乏しく見える。
希(エリチや海未ちゃんみたいに体技に長けたタイプならともかく、危なっかしいなぁ。
振り落とされて転げ落ちる、地面に叩きつけられて死にかねない…)
ことり「ボーマンダ、“ドラゴンクロー”」
希「ひゃあ、怖ぁっ!」
ことりの指示に、ボーマンダはその竜爪を尖らせて滑空。
希はその凶眼におっかなびっくり、避けるか受けるかを迷い…が、受けを選択。
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