過去ログ - 穂乃果「行くよ!リザードン!」
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509:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:34:56.17 ID:ha7ZcpN9o
両手に注射器とは非合理的な。
そんな風に最初こそ思ったが、いざ立ち会ってみて、希は怖気に冷や汗を滲ませている。


希(ことりちゃんが今持ってる注射器はあくまで“脅し”。振り回してはいるけど、本気でウチに刺そうって動きやない。
狙いは…怖がらせて動きを制限、戦況を有利に運ぼうとしてる。怖がらせるために見た目のインパクト重視、二本持ちってわけやね)


なるほど、黒名高い犯罪者狩りは伊達でなく、荒事に慣れきっているのがよくわかる。
ことりだけならまだしも、空から注ぐ二つのブレスにも同時に警戒を払わなくてはならないのが厄介。


希(ソルロックとルナトーンは…ううん、防戦で手一杯)


左右に体を入れ替えてくるりと躱し、希は仮面越しのことりの表情を、感情を想像する。


希(仮面を被った瞬間、ことりちゃんから暴力への躊躇が消えたような…)


それは錯覚でもなんでもなく、“鳥面”はことりにとって衝動のスイッチであり自己防衛。
仮面を被り、“南ことり”と“鳥面”はあたかも別人格であるかのように自己へと暗示をかけている。
つまり、罪悪感を薄めるためのリミッターなのだ。


希(多分、そういうことやね。だったら…)


希は危険を承知、目を閉じて二秒集中…
掌を突き出し「破ぁ!!」と一喝!!

途端、放たれた念動力が鳥の仮面を砕き割った!


ことり「え…?仮面が!」

希「その逃げはアカンよ、ことりちゃん。自分のしてることを直視して」

ことり「っ…!ええいっ!!」

希「うっ、ぐ!?」



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