513:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:37:29.92 ID:ha7ZcpN9o
ふぁさり。小さな背中を、温もりが包み込む。
……いつの間にか、ボーマンダとチルタリスが降りてきている。
希は様子を見ようとソルロックとルナトーンを制していて、それを見て降りてきたのだろう。
514:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:38:01.12 ID:ha7ZcpN9o
胃酸に焼け、掠れた声で。
希はそれを沈痛な面持ちで受け、内心に忸怩。
罪を直視すれば止まってくれるのではと思っていた。けれど未だ前へ、黒の道を進もうとしている。
希へ、ことりの心が微かに伝わっている。
515:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:38:58.97 ID:ha7ZcpN9o
ことり「ことりも。真姫ちゃんのおうちで大きな望遠鏡で見せてもらってから好きになったんだ。……秋の山奥って、こんなにたくさんの星が見えるんだね
希「今日は、雲もないみたいやしね」
ことり「……だけどね、夜空を見てるとすごく怖くもなるの」
516:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:42:25.22 ID:ha7ZcpN9o
ことり「……ことりの目には、世界は素敵なキラキラに溢れて映ってました。
可愛いお洋服に甘ぁいお菓子、元気いっぱいなポケモンたちと、家族やオトノキタウンの人たち。穂乃果ちゃんと海未ちゃん、それに真姫ちゃん。
世界はことりの大好きなもので溢れてて、そこで呼吸をしていられるだけで、この世界でおひさまをあびてことりの心臓が動いてる…それだけで、本当に幸せな奇跡だと思ってたんだ。
517:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:42:58.73 ID:ha7ZcpN9o
ことり「“げきりん”」
希「っ、…!」
518:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:44:08.98 ID:ha7ZcpN9o
くらり、希がふらつく。
長時間の対峙、徐々に探っていたことりの心。その中に渦巻く負の感情が流入してきたのだ。
ことり「それでもやっぱり、世界には素敵な物が…素敵な人たちがたくさんいるの」
519:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:44:42.41 ID:ha7ZcpN9o
天空、星々が煌めき。
大哮を上げたボーマンダ、ドラゴンタイプの強大な力は宇宙から隕石群を引き寄せる。
それはごく小さな…しかし燃え尽きることなく地上へと届く流星。
威力のほど、それは語るまでもなし。激震がミカボシ山を揺らす…!!
520:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:46:04.87 ID:ha7ZcpN9o
ことり「……やっと出てきたね、希ちゃんの切り札」
希「……危な」
521:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:48:05.50 ID:ha7ZcpN9o
同時、希はチリーンを並べている。それが六体目、これで打ち止め。
ことりはついに希の手持ちの底まで辿り着いた。
ふよふよと浮かぶふうりんポケモンはサポートに徹する姿勢を見せていて、それも当然。
522:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:48:40.75 ID:ha7ZcpN9o
ことり「………そんな…」
大地が捲れ上がっている。
523:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 07:49:30.65 ID:ha7ZcpN9o
デンリュウ、ことりの手持ちには珍しく単色のでんきタイプ。
見ようによっては竜に見えないこともないが、ドラゴンタイプは持っていない。
特殊攻撃に長けている。なかなかのポケモンだ。
しかし…どう見たところで、分はメガフーディンにあり。
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。