594:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 08:48:24.51 ID:ha7ZcpN9o
ツバサ「………」
「やあ、元気かね」
ツバサ「こんばんは。素敵な夜ね?」
ガラス越し、ツバサと言葉を交わしたのは壮年の男性。
厳しい顔立ちに、鷹のような眼光。
背丈は大柄で、特徴的に潰れた耳は彼が柔道経験者であると物語っている。
そこに加えて、中年男性特有の微かな加齢臭。
彼こそがこの地の王。ロクノシティ刑務所の所長だ。
常に人目に晒されるストレスと拘束服に囚われて、それでもツバサの軽やかさは失われていない。
陽の光も差さず、もちろん時計もない。
そんな空間で体内時計を狂わさず、今が夜だと正しく認識している。
挨拶を返したツバサへと満足げに頷き、所長は手元のスイッチを押す。
ツバサ「あ゛ぐっ!!!」
走る激痛と衝撃、首の鎮圧用チョーカーに仕込まれた電撃装置を作動させたのだ。
ツバサが脱走の素振りを見せたわけではない。反抗的な態度を示してもいない。一体なぜ?
答えはシンプル。所長は極度のサディストだ。
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