676:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 14:43:45.36 ID:ha7ZcpN9o
にこ「あぁぁぁっぶな…!!!」
左手の手錠をじゃらりと鳴らし、顔面蒼白に大きく息を一つ。
絶氷を凌ぎ切って得意げなドヒドイデを「偉い!」と撫でてボールへと収める。
そして前述に一つ訂正を。
にこは今度こそ地上へと急落しているが、落下の重力でさえにこを易々とは殺せない。
にこ「マタドガス!頼むわよ!」
『ドガッ』
ガス生命体という性質からの弾性、柔軟性、高い物理耐久。
そこにプラス、特性の“ふゆう”を併せれば、遥か上空からの落下にもマタドガスは衝撃を最小限に殺してみせる。
パンパンにガスの詰まった袋のような体で道路にぶつかりボヨンと跳ねて、その体に捕まっていたにこは二度目のバウンドで離してしまってアスファルトにゴロゴロと転がる。
転がる勢いのままに盛大に突っ込んだのはマーケットの屋台。
椅子を倒しながら立ち飲みテーブル代わりのドラム缶へとぶつかってようやく止まる。
「痛ったぁ!」と顔をしかめ、転んだ拍子にどこかを打ったのか、額には鮮血が垂れている。
だが止まらない。
マタドガスへとすぐさま命じ、広域に煙幕を張り巡らせて上からの視界を遮る。
風で流れにくい重ためのガスだ、フリーザーの突風でもすぐには晴らせないだろう。
ミカボシ山での交戦に海未が感じ取ったように、にこの特長は“やられない”ことにある。
それはズバ抜けた勘と一瞬の洞察力。
冴え渡ったというよりは、目を皿にして凝視して生きるための“生命線”を見出して綱渡る。
そんな泥臭くも果敢なファイター。
そして護衛にとルガルガンを伴い、全力で駆ける!!
にこ「ヤケクソにだけはなんないわよ…絶対に絶対に、諦めずにガン逃げしてやる!!」
虎視眈々、状況が変わるのを待っている。
誰でもいい、対抗できるだけの…
だが運命は、にこに境遇の好転を許さない。
空から迸る無色の光、それはマタドガスの煙幕を瞬時に分解してみせる強大無比なサイコエネルギー。
ツバサ「さて、そろそろ混ぜてもらおうかしらね?」
『ミュウゥゥゥウウ…!!!』
にこ「っ、そりゃ来るわよねぇ…!」
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