720:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:56:45.39 ID:ha7ZcpN9o
真姫「あっ!道具が…!」
希自身の念力は真姫の手元から二つの薬を掠め取り、そのまま遠くへと飛ばしてしまう。
見えない力、それをポケモンへの指示というワンクッションを挟まず自在に使役してくるのだから回避しようがない!
721:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:57:46.46 ID:ha7ZcpN9o
真姫との連動は成らず、単発での発動。
しかしドレディアが撒き散らす花弁には強力なくさタイプの力が秘められている。
一枚一枚が触れれば爆ぜるエネルギーの塊、無数のそれが相手を押し包むのだから威力は推して知るべし!
722:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 15:59:01.82 ID:ha7ZcpN9o
雷撃を纏った猛進、存分に速度の乗った一撃が花弁の乱流を潜り抜ける!
ベール状、クレセリアを保護する月の魔力壁へと直撃し、激しく輝く雷鳴!!!
希「っ、と…まだ破れんよ!」
723:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:02:37.67 ID:ha7ZcpN9o
威力の余波に、希はわずかに顔をしかめている。
ここまでは翻弄してきたが、凛と花陽のポケモンたちは総じてハイレベル。
いかなクレセリアであれ、二連撃はさすがに痛い。
だが、辛うじて耐えた。
724:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:08:34.15 ID:ha7ZcpN9o
真姫「行くわよ!スターミー!」
真姫が繰り出したのは手持ち最後の一体、スターミーだ。
それなりにスピードに長けていて対応範囲の広い、バランスの良い一体。
725:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:09:07.60 ID:ha7ZcpN9o
希「うーん…アカンね、これは耐えろってのが無理っぽいわ」
真姫「……これで、四体!!」
726:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:13:49.41 ID:ha7ZcpN9o
希「あーあ、ウチも意外と大したことないなあ。年下の真姫ちゃんたち相手に負けちゃいそうやん?」
そう言って戯けた口調、希はわざとらしく眉を顰めている。
真姫たちは緊張したまま反応を返さない。残念そうに掌をひらりと煽り、そして希は残り二つのボールをふわり、触れずに宙へと浮かべてみせる。
727:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:15:15.54 ID:ha7ZcpN9o
だが、希本来の意識が少し邪魔しているのだろうか。
ポケモンたちと自身が自在に念動力を使えるにも関わらず、真姫たちへと致命的な攻撃を繰り出してきてはいない。
今し方の連撃を防げなかったところを見ても、判断力の類はいつもより低下しているように見える。
728:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:16:14.82 ID:ha7ZcpN9o
あまりにも酷い。三人はトレーナーとしての実力で負けたわけではない。
いや、メガフーディンの力は凄まじかった。正面から戦っても負けていた可能性は高い。
だが、希の念力で首を締め上げられ、指示を出すことさえできなかった。
三人は戦いの土俵に上がらせてもらえていない!
729:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:16:42.22 ID:ha7ZcpN9o
瞬間、テレポートによる奇妙な浮遊感が三人を包む。
上下左右がごちゃ混ぜになるような感覚に襲われ、しかしその感覚はすぐに失せる。
希の力に掴まれていた喉は解放されていて、欠乏していた酸素を呼吸に取り込み…
眼下に、戦場と化したロクノシティが見えている。
730:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:17:10.66 ID:ha7ZcpN9o
真姫「希……っ」
希「………恨んでええよ」
真姫「必ず、あなたを助けるから!!」
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