過去ログ - 穂乃果「行くよ!リザードン!」
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735:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:22:22.16 ID:ha7ZcpN9o
蹂躙劇は酸鼻を極めている。

市中、ミュウツーの念波動に倒壊したビルは二十に迫る。
戯れに車両を空へと放り、ハイウェイへと圧を掛けて横倒しに。
交通の要衝、幹線道路へと掌を落とせば凹み、大陥没。
走る亀裂は三キロ四方、ロクノの地盤がそのまま沈み込んでいる。

その気になれば、あるいはあの月さえを掴み、引き落としてみせるのではないか…
そんな錯誤を見る者へと与えるほどの、げに恐ろしきは綺羅ツバサ。そしてミュウツークローン。

そんな人魔に目をつけられ、追われ、満身創痍ながらにまだ健在なにこ。
傍らにはメガクチートを控えさせていて、全身を散々と痛めつけられても諦めは皆無。
そんなにこを好ましげに見つめながら、ツバサは接敵の気配を纏ったままに口を開く。


ツバサ「素晴らしいわね、死なずに逃げ続けるその生命力。生死の際での判断力」

にこ「ハッ…そのミュウツーとアンタの破壊、大雑把すぎんのよ。瓦礫やらなにやらしょっちゅう死角ができてんじゃない」

ツバサ「確かに、何度も見失ってはいるわね。でも問題ないの。あなたの生命反応はミュウツーがキャッチし続けてるから」

にこ「……っ」

ツバサ「地球上のどこにいたって、あなたは死ぬまで私たちの追跡から逃れられないってこと」


そう告げて、ツバサは微笑う。


ツバサ「あなたと遊ぶの、すごく楽しい。好きよ、刑事さん」

にこ「はぁ?人のことボッコボコにしといて気持ち悪っ」

ツバサ「ふふ、怒らないで?昔からね、誰も彼も、私が構うとすぐに壊れてしまうの」

にこ「んなもん、アンタがぶん殴るからでしょうが」

ツバサ「体だけの話じゃないわ。心もね」

にこ「………」


にこは睨み、押し黙る。
言われるまでもない。綺羅ツバサに壊された人間なら何人も知っている。
大好きなママを始め、たくさんの刑事たち。数え切れないほどの罪なきトレーナーたち。



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