741:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:28:31.02 ID:ha7ZcpN9o
にこ「だらあっ!!」
ツバサ「無駄」
742:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:29:34.17 ID:ha7ZcpN9o
……結論から言えば、にこはツバサの一撃を逃れている。
殺拳から逃れた小柄な体は後ろへと吹き飛び、空を舞い…どさりと。
受け身を取ることさえ叶わず、アスファルトの上へと跳ねるように打ち付けられている。
743:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:30:37.46 ID:ha7ZcpN9o
あのツバサでさえ、わずかではあるが唖然に息を飲んでいる。
にこは致死の瞬間、あらゆる生存の可能性を模索した。
左腕は完全に壊れた。
左右、背後への回避は?今の一撃で足が止まっている。動けない。しゃがむのも無理。
744:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:35:00.05 ID:ha7ZcpN9o
見上げれば、すぐそばにロクノテレビの電波塔。
逃げるにこを牽制、誘導、その経路をこちらへ向けさせていたのだから当然だ。
ツバサは寸時、思考を逸らす。
聖良は来ているだろうか?まだ気配はないが…
745:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:35:30.54 ID:ha7ZcpN9o
そして今も、にこの瞳に意思は潰えない。
ロクノテレビ近辺はツバサにとっての目的地であり、対してにこにとっての目指していた地でもある。
ズタボロのにこが手を掲げると…参集。
ロクノテレビの警護に当たっている警官たちが、綺羅ツバサへと一斉に銃口を向けている。
746:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:36:50.93 ID:ha7ZcpN9o
二十名も集えば、日本警察の不慣れなピストルであれそれなりの弾火が乱れ飛ぶ。
十分な殺傷力を持った射撃がツバサたちを囲っている。
だが無論、ミュウツークローンには通用していない。
まるでそよ風の中にいるかのように、身じろぎ一つせずにバリアで弾丸の全てを受け落としている。
747:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:37:19.16 ID:ha7ZcpN9o
“サイコブレイク”は念波動へと物理実体を与える技。
これまでミュウツークローンはその用途を、圧倒的なサイコエネルギーを壁のようにぶつけての大破壊に限定してきた。
限定というより、それ以外の活用をイメージできていなかった。
しかしツバサがにこを相手に見せた体術戦に、ミュウツーは近接戦闘の強固なイメージを固めている。
748:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:37:49.30 ID:ha7ZcpN9o
『ロ……ダァっ…!』
『ミュウウウウッ』
にこ「………」
749:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:38:28.50 ID:ha7ZcpN9o
舞わせていた。
にこがツバサへと吐き捨てた通り、ツバサとミュウツークローンの破壊は大雑把に過ぎた。
にこを数度見失い、しかし焦らず生命反応を検知することで、にこだけを捕捉していた。そう、にこだけを。
750:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 16:39:01.33 ID:ha7ZcpN9o
『……!ミュ、…ウ…!』
背後へ、倒れ伏す。
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