760:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 17:54:13.39 ID:ha7ZcpN9o
“じしん”は決して命中精度の低い攻撃ではない。
いかな快速を誇るメガバシャーモであれ、完全な回避は本来容易ではない。
しかし今、翔ぶその身にダメージはなし。
どうやって回避タイミングを測ったのか?
その答えは梨子の耳にある。
梨子(コンクリート壁に窓ガラス、聴き取りやすい場所でよかった…)
ピアニストとして培われた繊細にして鋭敏な聴覚。その耳は聞こえない音を聴く。
それは空気の揺らぎ、酸素の燃焼、雷の迸り。舞う草木の軋りであり、大量の窓ガラスへとヒビが伝播していくその音を。
簡単ではない。だが避けられる。
炎タイプのバシャーモにとって致命傷となりえる“じしん”のエネルギーの現在地を耳で見て、先んじたP波だけが訪れる瞬間を見計らい、「今!」と指示を。
大地の波濤をバシャーモの脚力と合わせ、踏み切りからの跳躍は百メートルを優に越す距離を稼いでいる!
梨子(曜ちゃんとの距離が少し開いた。今のうちに)
舞い降り、着地したのはデパートの屋上駐車場。
広く遮蔽物が少なく、構造は比較的に頑丈。
ドラゴンにはドラゴンを。
梨子はバシャーモをそのままに、新手のジャラランガを繰り出していく。
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