過去ログ - 穂乃果「行くよ!リザードン!」
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768:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 18:03:23.15 ID:ha7ZcpN9o
曜「梨子、ちゃんの…言った通りだよ。私は、梨子ちゃんを殺せない」

梨子「………」

曜「あ゛ぐっ…!殺したくは、ないんだ。だから…衝動をっ、押さえ込まなくちゃ…!」

梨子「曜ちゃん…」

曜「だか、らっ…!今ここで、謝ってよ。千歌ちゃんに、私の千歌ちゃんに、手を…!」


葛藤に心を燃やしている。
灯りなきデパートフロア、並べられた色彩やかな衣服の数々がバクフーンの炎に焦がされている。
その火影に照らされた曜の顔は今にも泣き出しそうで、追い詰められていて。
そんな曜へと梨子が抱く思いは、開戦から今まで1ミリたりとズレていない。

(助けてあげなくちゃ)と。


曜「……土下座を」

梨子「……」

曜「土下座をしろ。…謝れ。這い蹲って…無様に…!」

梨子「……」

曜「詫びろ…!桜内ッッ!!!」

梨子「……ふふっ、面白い。私に勝てない曜ちゃん相手に、どうして謝らなくちゃいけないの?」

曜「頼むからっ…お願いだから!!私に、梨子ちゃんを殺させないで…!!」


首は縦に振らない。

退けないのだ。

この戦い、もちろん負けられない。だが勝つだけでも駄目。
梨子はこの戦いの中で、曜の中に見出した“大きな間違い”を正してあげなくてはならない。
踏み込むためには、全てをぶつけ合う必要がある。
だから梨子は…煽る。


梨子「曜ちゃんこそ、土下座で頼めば教えてあげるけど。千歌ちゃんとのキスの味」

曜「あぁ…ぁぁああああっ…!!!」

梨子「バシャーモ!」

『バッシャゥ!!』

曜「バクフーン!!!焼き尽くせッッ!!!」


再度の“ふんか”が一帯を飲み込み、その全てを焼失させる。
梨子は間一髪、ニドキングを相手に不利を覆し、打倒していたメガバシャーモに連れられて火の手から逃れている。

デパートの壁を蹴り破って外へ。
追う曜、受ける梨子。視線はお互いを捉え続けていて、対決はさらに烈気を増していく。



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