774:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 18:08:41.37 ID:ha7ZcpN9o
ロクノジムでの模擬戦、善子相手に見せた壁抜きは梨子の常套戦術。
まるで狩猟のように、前後左右と自在に相手を追い込む。格闘タイプのパワーを用いて常に主導権を握り続けるのだ。
だか、それはかくとうタイプを主とするトレーナーなら誰でも可能な戦術ではないだろうか?
答えは不可。
一口に死角からの攻撃と言っても、梨子のそれは物陰から攻めるだとかのレベルとはまるで別物。
相手から感知できない壁越しだからこそ、優れた攻撃手段たりえる。
そしてそれを可能としているのは梨子の優れた音感、聴覚あってこそ。
壁越しの呼吸、衣摺れ、靴のラバーが床に吸着し、剥がれる微かな空気の揺れ。
それを研ぎ澄まされた感覚に捉え、即座の指示で壁をブチ抜く!
透視能力を持つレントラーなどを介して梨子の戦術を真似ようとする者も少なくないが、それでは初動が遅れて成り立たない。
公式戦、遮蔽物のない平坦なフィールドであってもその戦術は揺るがない。
ローブシン、それにカイリキーは“ストーンエッジ”を発展させ、土地の隆起で即座に壁を形成することを可能としている。
自ら壁を作り、壊して攻める。
戦術の全てが自己完結していて、だからこそ梨子は最高峰の技巧派トレーナーと称されているのだ。
そんな梨子が今、人垣という壁を曜に利用されている
相手の得意戦術を封殺するには同じことを先にやるのが常道。
曜もまた試合巧者、心得ている。
978Res/1221.34 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。