825:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:05:04.57 ID:ha7ZcpN9o
絵里のパルシェンが放つ“つららばり”、その連射速度は極めて埒外。
頭部の突起から氷柱を飛ばし、それは特性“スキルリンク”により五発セットでの誘導弾。
尖った先端で着弾点を穿ち、その箇所に内部から大凍結を引き起こすのだ。
ただ、それだけならまだ普通。
種族内で優秀な個体と、それで留まる話。
しかし絵里のパルシェンは、次弾装填へのインターバルが極めて短い。
一発一発の弾径を小さく調整すれば、一斉に射出される氷柱は多連装ロケット砲めいて十五発!
絶氷の鏃は新たな一機のヘリへと飛び来たり、テールローターと装甲を容赦なく食い破る。
瞬間、機体の全体が氷へと覆われて操縦も脱出も不可。機内に兵士たちを残したまま、ヘリは落下して地面へと叩きつけられる!
一応、氷の堅固さ故に機体は保護されている。
衝撃に怪我は免れずとも、絵里は兵士を殺めてはいない。
それは残された正気の欠片?
そうではない。傭兵如き、殺めるまでもないという力の顕示。
Braviary、ウォーグルの名を冠する戦闘ヘリは歴史の長い機体だが、未だ戦場の最前線に用いられる現役機。その価格は一機につき、円にして五十億を下らない。
それを絵里はたった数分で二機おしゃかにし、損害額は既に百億を計上!
鞠莉「Oops…」
ダイヤ「だ、大丈夫ですの?他の場所でもヘリを落とされていますし、いくら小原家の資産でも…」
鞠莉「負けたら破産ね。だけど損して得取れ、勝てば宣伝でたっぷりとお釣りが返ってくる!」
そんな会話にも戦いは止まっていない。
依然、戦火は降り注ぐ。
絢瀬絵里は動じない。
焦熱に照らされ、大量の銃口を突きつけられ、その渦中に冷然と鉄面皮。
パルシェンで撃ち下し、凍らせ、殺到する攻撃はフリーザーの大氷壁に遮断する!
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