833:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:10:47.24 ID:ha7ZcpN9o
雪に消えては現れ、消えては現れ、絵里は卓越したシステマで兵士たちの関節を瞬時に折り壊して行動不能へと追い込んでいく。
反撃に拳や蹴りを浴びせられ、銃口が絵里を狙う。
だが絵里はナチュラルな脱力に身を逸らし、流体に打撃を受け流し、射線を先んじて躱し、真正面からかち合う前にまた雪の中へと身を隠す。
いかなシステマの達人でもあくまで上背165センチに満たない少女、まともに軍人と殴り合えば勝ち目はないと熟知している。
落ち着くこと、力まないこと。それがシステマという技術の基礎の基礎。
絵里は無理をしない。故にオハラフォースは彼女を捉えらずにいる!
さらにキュウコンはその九尾から凍てつく炎をポケモンたちへと浴びせかけ、またはフェアリータイプの“ムーンフォース”でポケモンたちを打ち倒していく。
ダイヤが口にしたように、キュウコンは絵里の手持ちで最もテクニカルな技術を有している。
先述の通り、こおり・フェアリータイプ。精密な冷気操作に妖めいた力を併せ、狐らしく人を化かしてみせるのがその身上。
兵士の一人が絵里の姿を捕捉する。
洗練された所作で構えを素早く、殺さないよう気を付けつつも容赦はせず。
動きを止めるべく膝を狙い、アサルトライフルが弾丸を吐き出す!
その弾は見事に片膝を破壊し…血が出ない。
絵里は呼吸に肩を動かしながらも、撃たれたことに悲鳴すら上げず…
「ぐっは!!」と苦痛の声を漏らしたのは発砲した兵士の方だ。
背後から忍び寄った絵里が、彼の両脚を無慈悲にへし折っている!
鞠莉「ダミーの氷像…っ、最初の爆撃もあれでやり過ごしたのね!」
ダイヤ「あの像、呼吸していますわ!目や手足も動いて、それらしい身動きを…」
鞠莉「そんな、精度が高すぎよ?!」
絵里「それこそ私のキュウコン、一番気に入っている子よ。前に雑誌で語ったことがあるから、ダイヤは知ってくれてるかしら」
ダイヤ「…!?鞠莉さん!危ない!」
鞠莉「えっ…」
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