860:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/25(土) 20:28:13.45 ID:ha7ZcpN9o
鞠莉「…Wha、t…?」
息が冷たい。指先がかじかむ。
鞠莉の全身から力が抜け始めている。
炎馬ギャロップに跨っているのに、寒くてたまらない。目が霞む、胸が痛い。
鞠莉は疑問に眉間を寄せて、怪訝…
そんな脳内のクエスチョンは強制的に断ち切られる。
当人の意思に依らず、瞼がゆっくりと閉じられていく。
鞠莉「………ダイヤ…かな、ん…」
ダイヤ「鞠莉さん…?鞠莉さんっ!」
親友を横目に、ダイヤも同様の状況。
両腕で自分の身をかき抱き、止まらない震えに歯を鳴らしている。
アローラガラガラを出した。骨に灯った炎を回転させている。
すぐ面前で炎気が舞っているというのに、寒くて寒くてたまらないのだ。
ダイヤ「戦いの最中だというのに…寝てはいけませんわ、鞠莉さんっ…!!」
鞠莉「…………」
人間だけではない、絵里の姿のままでいるメタモンもへにゃれと崩れ落ち、目を回して顔がシンプルなメタモン顔へ。
重篤なダメージを負った時のように、変身を解かれてしまっている。
メガユキノオーは不動。
黙し、ただ気象装置として急速に気温を引き下げ続けている。
ダイヤと鞠莉、ポケモンたちの姿を目に、絵里は冷静に呟きを。
絵里「漸く。随分と時間が掛かってしまったけれど」
ダイヤ「これ、は…やはり、貴女の力…!」
絵里「ええ、そうよ。これが零より遥か下の世界。美しいでしょう」
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